戦闘機が今もズドドド!!ってタマ撃つ必要ある? ミサイル時代にも「ガンポッド」 見た目ジャマでも欠かせない理由
ミサイル時代に入っても機銃は必要だった…
戦後、世界の空軍ではジェット機が主流になります。速度が上がったことで戦闘機同士の空中戦であっても機銃を命中させるのは困難です。加えてミサイル技術の発達で「ミサイル万能論」が広まり、1960年代には空中戦で機銃は不要だといわれました。
その影響を受けてアメリカ空軍はF-4「ファントムII」の初期型で機銃を廃止してしまいます。ところがベトナム戦争では未成熟な誘導ミサイルの命中率が低く、機銃を搭載した北ベトナム軍のMiG戦闘機に苦戦を強いられました。
そこでF-4は、機首の下部に急造のガンポッドを搭載するはめになったのです。またベトナム戦争ではヘリコプターが多用されましたが、これらにもガンポッドを増設する例が多く見られました。
やがて、単座や複座の軍用機は翼や胴体のハードポイントに大量の爆弾やミサイルを搭載するようになりましたが、ガンポッドは残りました。ミサイルを打ち尽くした際に最後の防衛手段として機銃が有効と考えられており、ガンポッドは機銃を搭載しない戦闘機の増設オプションとして位置づけられています。
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