東京イチ狭いんじゃ…? 住宅街をゆく驚愕の狭隘路線バス 家の軒先スレスレなルートこそが人気の理由?

あえて? 激セマルートをゆく路線バスは大繁盛

 この地域は関東大震災以降、急速に宅地化が進んだ古い住宅街ですが、古地図を見ると、バスが通る道はそれ以前、周辺が完全に農村だったころから存在することが分かります。

 バスが新しくできた広い道へルート変更するケースもありますが、特に生活と密着した地域のルートは、そう簡単に変えることはできません。住民にとっては、わざわざ幹線道路に出ずとも、家の軒先から中野駅や新宿駅へ連れて行ってくれる――そんな感覚の利便性があるのではないでしょうか。

 ちなみに、この道は新青梅街道方面から早稲田通りへの抜け道になっているためか、バス以外でも意外に大型車が多く通ります。そんな道で駐車しているクルマがいると、バスは避けるのが困難で、停め方によっては動くまで待たざるを得ないケースも。

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早稲田通りですれ違う中01。野方駅行きは幹線道路を通る(乗りものニュース編集部撮影)。

「この道はバス通りです。駐車するとバスの通行の妨害になり、みんなが迷惑します」といった注意喚起の看板も沿道には見られますが、実際にバスが難儀する光景もしばしば見られました。

 バスがなんとか避けた、ある駐車車両のドライバーを見ると、スマホに熱中していて、後ろの様子に全く気付いていないようでした。このとき周囲のクルマ、自転車、歩行者から白い目が一斉に注がれているのを忘れないでほしいところです。

【了】

【これは狭い…!】東京有数の「激セマ区間」の位置(地図/写真)

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