クルマが「跳ねる! 踊る!! 犬のおしっこポーズまで!?」ド派手な動きどうやってるの? 一時は消滅の危機も

野外イベントなどでボディが上下動したり、3輪走行したりする派手なボディカラーのクルマを見たことはないでしょうか。これは、アメリカ西海岸で生まれた自動車文化「ローライダー」というもの。なぜこのような動きが可能なのでしょうか。

法の抜け道として生まれた「ハイドロ」

「ハイドロ」の仕組みは、バッテリーで駆動する油圧ポンプをトランクなどに搭載し、足回りに油圧シリンダーを組み込みます。スイッチ操作でシリンダー内へオイルを注入・排出することで車高を任意に変更できるようになっています。

 しかもハイドロには思わぬ副産物もありました。もともと取り締まりを避けるために登場したハイドロですが、サスペンションに前後独立、あるいは四輪独立でポンプを装着していたことから、駆動用のバッテリーを増やせば、車体を前後左右に傾かせることが可能で、ユニークな姿勢をとることができるようになったのです。

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フレーク塗装(ギラギラしたラメをクリアーに混ぜた塗装)仕上げの1963年型シボレー「インパラHT」のローライダー(山崎 龍撮影)。

 この発見により、ハイドロの油圧やコイル、シリンダー長、スイッチ操作やアクセルワークなどを活かすことで、さらには車体をリズムよく上下動させたり、コーナリング時に4つあるタイヤのうちのひとつを浮かせたり、歪なまでに車体後部を沈ませたりといったことまで行えるようになりました。

 これらは、のちに「ホッピング」や「ランニングホップ」(ホッピングしながら走行すること)、「スリーホイラー」、「ナチュラル」などと名付けられ、路上でパフォーマンスする際のワンツールにまで昇華しています。

 ちなみに、バッテリーは増やせば増やしただけ高電圧になるため、その分サスペンションに装着したシリンダーの稼働速度も早くなります。その結果、車体がより早くホップするので、より高く跳ねさせることができるようになるのです。これによりローライダーファンの間では、いつの頃からか車両の派手さを競うだけでなく、より高く、より派手なパフォーマンスを見せるマシンが称賛されるという文化まで生まれました。

【ダンサーみたい】これが「犬のおしっこポーズ」するアメリカ車です(写真)

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