ムフフ♪「ラブラブトンネル」実は旧日本軍の“要塞” いろいろな意味で生々しいその痕跡

かつて旧日本軍の拠点だった台湾の高雄に残る要塞の跡を探索。相当な力を込めて山中に要塞を築き上げたことが伺えますが、今や地元っ子のあいだでは別の意味での“名所”に。そこは戦時の記憶と今が生々しく交錯する場所でした。

台湾・高雄の山に残る旧日本軍の要塞

 台湾南部最大の都市・高雄。経済都市としての発展ぶりの一方、古き良き台湾の雰囲気も漂う親しみやすい街です。ここ高雄は、旧日本軍が各所に要塞(高雄要塞)を作ったことでも知られていますが、今日もその遺構が遺り続けることは、多くの日本人は知らないと思います。

Large 20241013 01

拡大画像

台湾・高雄の市内の小高い山・寿山(柴山とも)に遺る旧日本軍の要塞跡(2023年、松田義人撮影)。

 特に高雄要塞の中心であった高雄市内の寿山(柴山とも)の各所には、手付かずのままの要塞跡が遺されており、地元っ子たちにとっては、別の意味での名所にもなっています。

 高雄の寿山は標高365mの海岸に面した小高い山で、高雄の中心部を守るようにそびえ立っています。「自然の障壁」と言われることもあり、この地の利を活かし旧日本軍が寿山の各所に高雄要塞の中心を作りました。

 寿山は一般的には公園、動物園、寺などが見どころですが、地元・高雄人たちはこの山の中に旧日本軍の要塞跡が遺ることを知っています。ただし、要塞跡は山中の各所にあり、旅行者が自力で見つけるのは困難。入ることを禁じられているところもあります。

 どうしてもこの遺構を見たい筆者はチケッティングサイト「KKday」を介し、地元の「寿山(柴山)の旧日本軍要塞見学ツアー」に参加することにしました。

埋もれた要塞へはかなりハードな道

 現地で待ってくれていたガイドチーム「打狗冒険王」は、完全な営利団体ではなく本来は地元の小学生の社会科見学などを実施する団体なのだと言います。

 そしてこのツアーのアテンドをしてくれた孟憲徳さんは、本職は学校の先生で、依頼が入ったときにのみ仕事を調整して案内するのだとも。日本語が堪能な孟さんの指示に従い、さっそく寿山の中に入ることにしました。

 寿山は舗装された散歩道や階段などもありますが、要塞跡があるエリアを目指すには、ところどころ道なき道をかき分けて行く必要があり、結構な体力を使います。

 野生の猿が真横を走り抜ける中で、まず訪れたのが旧日本軍のトーチカ跡。険しい山間部に突然姿を見せたコンクリートの遺構が生々しく、当時の旧日本軍の知恵を強く感じました。

 また、各所に掘られた穴の奥には、旧日本軍の防空壕や武器の格納庫とおぼしき倉庫などが手付かずのままあり、これらもまた戦時中の様子をそのまま感じることができました。

【え…】これが「ラブラブトンネル」こと要塞跡です(地図/写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  3. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  4. バス運転士「辞めないで」 東京都が“給与の手当”を10年間補助! 独自の定着支援で「路線廃止」を防ぐ
  5. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開