新幹線や飛行機に「疲れない立ち乗り席」が誕生する!? パワードスーツ企業が提案する“驚きの構想”とは? 工場や駅ナカでは導入事例も
工場などの立ち仕事の負担を軽減する器具が、意外な分野への応用を構想しています。飛行機のエコノミークラス症候群対策や、新幹線の「立ち乗り限定車両」といったアイデアも形になるかもしれません。
パワーアシストスーツからの大転換事業
2026年7月1日(水)から3日(金)まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)にて「第38回 ものづくりワールド」が開催されました。工場や作業現場など様々なシーンで用いられるアイテムが多数展示されるなか、かつて話題となった建設作業用の「パワーアシストスーツ」はあまり姿を見せなくなりました。
作業者の肉体的負担を減らし、労働効率を上げるというアプローチは登場時に大きな注目を集めました。しかし、製品としての質は高いものの高価である点や、電動の場合は発熱の問題を抱えるなど、時間が経つにつれて多くの課題が浮上したのも事実です。
そうしたなか、パワーアシストスーツを専門に製造していたアルケリス株式会社は、大幅な方針転換を実施。新機軸の製品として、パワーアシストスーツの発想を元に設計された器具「スタビ」シリーズを発売しました。
これは台座に支えと棒が付いた器具で、立ち仕事がメインの作業者にとって有効なアイテムです。立ち上がる際の姿勢をサポートするとともに、立ったままの場合は負荷を分散することで、より長時間の作業を可能にします。現在、各地の自動車メーカーや、JR東日本が展開する駅ナカ商業施設「エキュート」の店舗などでもこの製品が導入されています。
この「スタビ」のアイデアを、意外な分野へ応用するアプローチが進んでいます。それが「飛行機」です。飛行機では長時間の着席によって発生する、いわゆる「エコノミークラス症候群」が問題視されています。そこで、機内に立てるスペースを確保し、長時間のフライトでも血栓症のリスクを抑える装備として「スタビ」が提案されているのです。
さらに構想段階ではありますが、新幹線や特急といった長距離を移動する車両への応用も考えられています。乗客増加のための装備として、最低限立てるスペースと構造だけを設けた旅客車両を運用するアイデアがあるとのことです。
もちろん、現在実施されている自由席や立席特急券などの、既存の旅客サービスとの兼ね合いを考慮する必要はあるでしょう。ただ、それでも機材自体は単純な構造のため、導入は行いやすいとアピールしています。
もし、今後どこかで「疲れない立ち乗り車両」というソリューションが登場したら、その背後にはこの企業が名を連ねているかもしれません。





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