JAL発革新的LCC「ZIPAIR」今後どう路線展開? 「米本土へのコスパ最強移動手段」に新展開、社長が語る野望とは

こんなの期待するしか!

コスパ良すぎて超好調の北米線

 JAL(日本航空)グループの中長距離LCC(格安航空会社)、ZIPAIRが、同社初の北米南部路線、かつ同社最長路線となる成田~ヒューストン(テキサス州)線の開設を発表しました。これまで同社はロサンゼルスやサンフランシスコなどアメリカ西海岸路線に就航し、旅行者に新たな選択肢を提供してきました。今後同社の路線展開は、どのような予想が立てられるのでしょうか。

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ZIPAIR機(乗りものニュース編集部撮影)。

 ZIPAIRは2020年よりアジア方面から定期便の就航をスタートしたのち、2021年には「初めて太平洋を渡るLCC」のキャッチコピーとともに、成田~ロサンゼルス線を開設。2024年現在、アメリカ方面ではホノルル、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンノゼ、さらにはカナダ・バンクーバーにまで路線ネットワークを広げています。

 そして同社は、これまでフルサービスキャリアしか選択肢のなかった日本~米本土線に、LCCレベルの手頃な運賃設定を掲げ参入。さらに、フルサービスでは当たり前に徴収される、運賃とは別に燃油代を乗客に転嫁する費用「燃油サーチャージ」も不要としてきました。

 また、LCCにも関わらず上位クラスにフルフラット席も設定したほか、機内モニターを全廃する代わりに、Wi-Fi通信を就航時から無料化させるなど、いわゆる一般的に想起されるような「典型的なLCC」とは一味違うサービス内容を強みとしてきました。

 そうした取り組みもあって、2024年上期の実績は「北米線は人気が高い」とし、バンクーバー線は95%、西海岸もロサンゼルス線は90%の予約率と非常に好調な予約を獲得しています」と、同社の西田真吾社長は話します。

 そのようななか今回就航が発表されたヒューストン線。西田社長は「ZIPAIRにとって大きな転換点」と話します。

【写真】これでLCCってマジ? 驚愕の「ZIPAIR上位クラス」

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