世界的にも「クレイジーなJCT」!? 首都高のスーパーぐるぐるJCT「大橋」のヒミツ 大都会の“古代遺跡”が自然に還りつつある!?

都市部ならではの奇抜な道路構造物だらけの首都高で、ひときわ異彩を放つのが「大橋JCT」です。まるで古代遺跡のような見た目の円筒形JCTですが、実は本当に古代遺跡のようになりつつあるのです。

ハクビシンはどこから屋上に来てるのか?

 屋上の換気塔付近の一部は、年に数回しか公開されないエリアです。“目黒川の原風景”を再現したという生き物の生息空間「おおはし里の杜」となっています。

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大橋JCT外観。だんだんと植物に覆われてきている(乗りものニュース編集部撮影)。

 ここには多数の植物が育てられているほか、田んぼが設けられており、地元の児童の稲刈り学習にも使われています。常時、水を張った状態だという田んぼをのぞくと、モツゴが元気に泳ぎ回っていました。

 ここには2019年から、オオタカの飛来が確認されています。「オオタカは食物連鎖の頂点に立つ鳥です。そのオオタカが来るというのは、ここが豊かな生態系を持っていることの証なのです」と担当者。

 タヌキやハクビシンもここで確認されているそう。オオタカは新宿御苑や代々木公園から飛んでくるとのことですが、タヌキやハクビシンは、一体どうやってこの屋上まで来るのか、経路はよくわかっていないとのこと。

 ふと周りを見ると、この屋上は隣接するタワーマンションと直結しています。大橋JCTがあった場所にはかつて、東急バスの大橋車庫と住宅がありましました。大橋JCTの建設は、その跡地の“再開発”を兼ねた建築・緑地と一体になったプロジェクトだったのです。

 ちなみに、おおはし里の杜は企業林や里山など保護地域以外の生物多様性保全に貢献している場所として環境省の「自然共生サイト」に認定され、2024年8月には、国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)と国際自然保護連合(IUCN)が運営する国際データベースに登録されたそうです。

 2025年でC2の全線開通と大橋JCTの全面供用から10年を迎えますが、JCTのコロッセオ風の外壁は、上に伸びていくツル植物で緑化されており、現在、壁の半分くらいまで伸びてきているところがあります。いずれ、このJCTは完全に緑で覆われるでしょう。

 もしも何千年もの後、緑に覆われたなかでこの構造物が発掘されたら、未来の人はさぞ驚くのではないか――そんなことを思いました。

【相当クレイジーだったわ…】これが「大橋JCT」の内部です(写真)

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