「急に止まったりして危ないのでは」という壁――JR西日本 鉄道ならではの「自動運転バス」開発のキモ

「CEATEC 2024」のJR西日本ブースでは。バスの自動運転に関する技術が展示されていました。同社は日本初となる連節バスの隊列走行を成功させましたが、そのときこだわったのが「車内の揺れ」だったそうです。

人間と同じ挙動の運転は安心感がある?

 従来の自動運転の場合は、先頭車両が障害物を発見してブレーキをかけた場合、後続車両は先頭車両の停車をしばらく経って認識した後に、強めのブレーキをかけて止まるそうです。しかし、このシステムの場合は、先頭車両がブレーキを踏んだ段階で後続車も感知してブレーキをかけ始めるため、揺れを抑えながら停車することができます。

 こうした配慮こそ自動運転車両に求められる要素であるとのこと。JR西日本次世代モビリティーの担当者は「我々は鉄道を担っているので、自動運転をする場合、どれだけ人に近づけるかを考えました。人と運転の挙動が違うというのは、乗る人も不安になるでしょう」と話します。

 自動運転を不審がる人の中には、急に止まったりして危ないのでは――と不安を感じる人もいるようで、実際JR西日本にもそうした意見が多く届いているそうです。

「システムがどうなっていると説明するよりも、実際に乗ってみて安心感、安定感があるほうが非常に重要です」と担当者は話します。自動運転というと、どうしてもテクノロジーの方に関心が向かいがちですが、最終的に大きな評価点になるのは「乗り心地」であると力を込めました。

 自動で動くとはいえ、血の通わない荒い運転ではなく、バス運転手のような繊細さが運転するAIやシステムにも求められるといいます。担当者も「車外ではなく中(車内)に向ける視点を忘れないようにしないといけません」と明かします。

【おお、連結バスが先頭だ!】これが、JR西日本が考える自動運転の環境です(画像)

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