「急に止まったりして危ないのでは」という壁――JR西日本 鉄道ならではの「自動運転バス」開発のキモ
「CEATEC 2024」のJR西日本ブースでは。バスの自動運転に関する技術が展示されていました。同社は日本初となる連節バスの隊列走行を成功させましたが、そのときこだわったのが「車内の揺れ」だったそうです。
先頭車両とリンクし的確な停車などが可能
2024年10月15日から18日まで千葉県の幕張メッセで行われた「CEATEC(シーテック)2024」では、AIやネットワーク技術を使った様々な技術が公開されていました。その会場内ではJR西日本もブースを出展しており、自動運転バスの技術を公開していました。
これは、JR西日本が広島県東広島市に自動運転バスを走らせることを目指し、同市および広島大学と共同で行っているプロジェクトで、複数の車両が「隊列走行」を行うBRT(バス高速輸送システム)の技術をソフトバンクと共同で開発しています。将来的にJR西日本が列車に代わる輸送手段とすべく、東広島市では2023年11月から2024年4月まで、日本初となる連節バスの自動運転・隊列走行の実証実験も行いました。
車体が2台以上つながった連節バスをはじめ、バス専用道やバス優先の信号システムなどを備え、輸送力と速達性を確保。高齢化や人口減少による人手不足の時代に対応した交通機関とする狙いがあります。
今回の隊列走行では、先頭の車両や衛星とデータリンクすることで、ブレーキをかける際や、曲がるときなどに先頭車両の動きと同じタイミングで行動が可能とのこと。これが、従来の自動運転との大きな違いになるといいます。
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