「オートバイを選挙カーに使ったらダメなんですか?」立候補者が二輪車を使わないワケ「それなら船は?」
島しょ部での使用例が多い「選挙船」
選挙運動を支える乗りものは、自動車以外にも船舶があります。言うなれば、「選挙カー」ならぬ「選挙船」です。選挙運動に使う船舶は、「選挙カー」と同じく音響設備や看板も使えますが、乗車定員や看板のサイズなどには自動車と同じ制約があります。
選挙運動に使う船舶は、島しょ部や、都市部でも水路の多い選挙区で使用されることがほとんどで、その多くは漁船やモーターボートなど比較的小さなサイズの船舶が使われることが多いようです。
ただし、選挙運動に使用できる船舶や自動車は、原則として候補者1人につき1艘もしくは1台までと定められているため(参議院議員選挙の比例代表選出の場合は2艘もしくは2台まで)、船舶を使用する場合は「選挙カー」を使用できなくなる弊害も。こうしたことから、利便性などを考慮して今ではほとんど見かけなくなっていると考えられます。
【了】
Writer: 山崎 龍(乗り物系ライター)
自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、カワサキZX-9R、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか
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