もはや寝台? “めっちゃ倒れる”列車の座席 どんな時代も登場し続けた豪華車両の数々

日本の鉄道が開業し150年あまり。当時から現代に至るまで、列車の上級設備は存在してきました。座席車両を中心に、その変遷を追っていきます。

特急列車の象徴「一等展望車」が消滅

 座席自体を回転させて向きを変える回転式クロスシートは、特別二等車が最初です。リクライニングしない回転式クロスシートは1957(昭和32)年の小田急電鉄3000形電車「SE」で初採用。翌年の国鉄151系電車「こだま」にも採用されたことで、特急形電車の座席として広がるとともに、この時期の準急用気動車キロ25形などの二等車座席としても採用されます。

 1958(昭和33)年に製造された、最初の寝台特急専用車両20系客車は座席車も備えており、特にリクライニングシートの二等車ナロ20形は長年、寝台特急「あさかぜ」で活躍しました。このタイプは読書灯と減光照明を備えており、昼間の特急列車とはやや異なる仕様でした。

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1958年、国鉄が製造したナロ20形(写真提供:つばめ92号)。

 1960(昭和35)年、三等車が二等車となり、二等車が一等車となります。特急列車の象徴だった一等展望車は消滅し、代わりに登場したのがクロ151形「パ―ラーカー」です。

 1+1列の解放座席と4人用個室を備えており、ボーイが電話を持って来るなど、当時の最上級設備でした。同じ座席が今も、保存された青函連絡船のグリーン船室に設置されています。クッション性やレッグレストのある座席は現代の視点でも素晴らしいの一言です。

 同年に登場した東武鉄道の1720系電車「デラックスロマンスカー」は、全座席が国鉄一等車並みのリクライニングシートで、サロン室も備えた豪華車両でした。

 1964(昭和39)年、国鉄に481系が登場すると、全国に特急形電車が普及していきます。1列1窓で2+2列リクライニングシートの一等車(後のグリーン車)は、全国的に見られた座席でした。

 なお、和風設備の車両も普及し始めます。最初のお座敷列車は1931(昭和6)年に金沢で誕生しましたが、国鉄は1960年より、本格的に改造したお座敷団体列車を徐々に普及させたのです。1980(昭和55)年には私鉄の大井川鐵道でも、お座敷客車がナロ80形として登場し、なお現役です。

おぉ、これが…! 最新の豪華車両を見る(写真)

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