もはや寝台? “めっちゃ倒れる”列車の座席 どんな時代も登場し続けた豪華車両の数々

日本の鉄道が開業し150年あまり。当時から現代に至るまで、列車の上級設備は存在してきました。座席車両を中心に、その変遷を追っていきます。

最新の豪華車両は?

 1983(昭和58)年には、こうした団体列車を欧州風にした「サロンエクスプレス東京」「サロンカーなにわ」が登場します。このころから個室を備えた車両も流行し、1985(昭和60)年の100系新幹線や、1990(平成2)年の東武鉄道100系電車やJR東日本251系電車、1991(平成3)年のJR東日本253系電車などに備えられました。

 また寝台列車を低価格化するため、1990年にグリーン車以上の1+1+1列「レガートシート」、1997(平成9)年にカーペット敷きでフルフラットの「はまなすカーペットカー」も普通車指定席として登場しています。2020年登場のJR西日本「WEST EXPRESS 銀河」も、“寝られる座席”を多数備えます。

 2005(平成17)年、JR九州787系電車にグリーン車以上の「デラックスグリーン」席が設置されます。最大144度も傾く大型リクライニングシートは、現在でも最高の鉄道座席のひとつです。超豪華な特別座席は、2007(平成19)年に登場したお召列車用E655系電車「なごみ」や、2011(平成23)年に登場した東北新幹線の「グランクラス」など、さらに進化していきます。

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2011年、JR東日本が製造したE5系新幹線の「グランクラス」(安藤昌季撮影)。

 そして「乗ることを目的とした列車」として、2013(平成25)年に近畿日本鉄道50000系電車「しまかぜ」が、2020年にJR東日本E261系電車「サフィール踊り子」、2022年にJR四国キハ185系「伊予灘ものがたり」、2023年に東武鉄道N100系電車「スペーシアX」などが登場。いずれもグリーン車以上の座席や豪華な個室、供食設備を備えた豪華特急です。

 最新の豪華車両は、2024年にJR西日本が登場させたキハ189系「はなあかり」です。1+1列のグリーン座席のほか、1+1列で半個室のスーペリアグリーン車が備わります。両者の違いは専有面積と空間の落ち着きとのことで、座席はリクライニングしないものの、とてもゆったりとしたソファになっています。

【了】

※一部修正しました(11月2日20時30分)。

おぉ、これが…! 最新の豪華車両を見る(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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