「F-35Bが行方不明になりました」 驚愕のステルス戦闘機“迷子事件”その信じ難い顛末とは 米海兵隊が報告

ステルス戦闘機F-35Bがサウスカロライナ州で一時行方不明になった問題で、アメリカ海兵隊第2海兵航空団は2024年10月末、報告書を公表しました。一言でいえば「パイロットの判断ミス」が原因のようですが、実際には何が起きていたのでしょうか。

事故から1年あまりが経過し報告書が公表へ

「本日午後F-35Bが行方不明になりました。(中略)回収チームに役立つ情報をお持ちの方は、基地防衛作戦センターまで連絡して下さい。基地の電話番号は……」

 

 2023年9月17日、アメリカのサウスカロライナ州チャールストン統合基地が、Xへこう投稿しました。これには「一体どうすればF-35を紛失できるのか?」と、地元サウスカロライナ州のナンシー・メイス共和党下院議員が嫌味たっぷりのリプを返しています。

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短距離離陸・垂直着陸(STOLV)能力を持つステルス多用途戦闘機F-35B。アメリカ海兵隊はAV-8B「ハリアーII」の後継として採用している(画像:アメリカ海兵隊)。

 いったい何事でしょうか。F-35Bは短距離離陸・垂直着陸(STOLV)型で、日本も艦載機として導入を決定している機体です。アメリカ海兵隊第2海兵航空団によると、アメリカ海兵隊ビュフォート海兵隊基地のF-35Bが、パイロットの脱出後も飛び続け、まるで「幽霊船」のように空中をさまよったのだといいます。軍事機密の塊のようなF-35Bが行方不明になり、世界中で閲覧できるSNSに発信してまで捜索に協力を求めるなど滑稽でさえありました。

 2024年10月31日に公表された報告書では、事故の概要を次のように説明しています。

「2023年9月17日、サウスカロライナ州チャールストン統合基地付近で、暴風雨のなか計器飛行を実施していた海兵隊のF-35Bが、基地の滑走路に着陸するため高度580mでギアを降ろし、従来の離着陸モード(モード1 CTOL)から短距離離陸および垂直着陸モード(モード4 STOVL)に変更しました。しかし電気系統の異常が発生し、主要無線、トランスポンダー(航空交通管制用自動応答装置)、戦術航空航法システム、計器着陸システムが故障したほか、ヘルメット装着型ディスプレーとパノラマコックピットディスプレーが少なくとも3回にわたって作動しませんでした」

【ルートマップ】うわぁ… これが「無人F35-B」の飛行経路です

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