「F-35Bが行方不明になりました」 驚愕のステルス戦闘機“迷子事件”その信じ難い顛末とは 米海兵隊が報告

ステルス戦闘機F-35Bがサウスカロライナ州で一時行方不明になった問題で、アメリカ海兵隊第2海兵航空団は2024年10月末、報告書を公表しました。一言でいえば「パイロットの判断ミス」が原因のようですが、実際には何が起きていたのでしょうか。

パイロットはどうなった? ほか被害は?

 パイロットは、計器不具合に加え視界不良に陥る厳しい気象条件下で方向感覚を失います。そこで制御不能時のフライトマニュアルに則って脱出を選択。機体を上昇させるためギアを収納し、通常離着陸モード(モード1 CTOL)に復帰させたのです。パイロットは手順通り射出されて着地に成功し、ケガもなく収容されました。

 一方、無人となった機体は自動飛行制御システムにより飛行に必要な機能は作動し続けました。しかし管制レーダーから消失して追尾不能となり、冒頭のように軍による捜索だけでなく地域住民にまで情報提供を呼び掛ける事態となったのです。

 約30時間後の翌日18日16時45分、基地から北東へ104km離れた場所で、F-35Bの残骸が発見されました。パイロット脱出後、11分21秒間、飛行を継続していたようです。

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F-35Bの墜落現場で見つかった特徴的なリフトファンの一部(画像:アメリカ海兵隊の事故報告書)。

 報告書では、事故原因はパイロットの判断ミスと結論付けられ、当時の状況なら基地に着陸可能であったとしています。電子機器やディスプレーの誤作動については、メンテナンスが規定された基準で実施されており、整備部門には責任なし、パイロットも操縦資格要件を満たしているとしています。この事故による人的被害はありませんでしたが、森林と農作物には物的被害が発生しています。ただし「懲罰的措置は推奨しない」ともしています。

 パイロットが脱出後、機体が無人のまま飛行を続けるという類似の事故は数例起きています。

【ルートマップ】うわぁ… これが「無人F35-B」の飛行経路です

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