中国の諜報機関も騙された!?『トップガン』に登場した “漆黒の機体” なぜ空飛ばなかったのか

中国の諜報機関が勘違い!?

 撮影用のモックアップとはいえ、トム・クルーズが乗り込むカットを撮る予定もあったため、実寸大の軍用機を想定したもので、細部もかなり作り込まれた精巧なものでした。そのため、携わったスタッフの実力も相まって製作風景は本当の実験機を開発するかのようだったとか。

 その影響なのか、中国の諜報機関はこの機体を本物の新型機と誤認し、宇宙から偵察するために、撮影が行われていた海軍の兵器試験場に人工衛星のルートを変えたという逸話まであります。
 
 この件に関しては、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー氏がWeb媒体のインタービューで話したこともあり「(中国の人工衛星が)この機体を撮影するために方向転換して別のルートに向かったって海軍から聞きました。本物だと思ったみたいです。それくらいリアルですからね」と話しています。

 なお、2024年現在、同機はロッキード・マーチンが所有しており、一般公開は行われていません。ただ、アメリカ国内の航空祭や航空博物館のイベントなどで特別展示される機会はあるようです。

【了】

【そりゃ本物と思うわ】これがイベントで公開された「ダークスター」です(写真)

テーマ特集「『トップガン』の戦闘機大特集 F-14やF/A-18…徹底解説!」へ

Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)

ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。