停電は正常 新幹線を地震から守る「3つの柱」

地震で停電は正常な動作

 しかし震源と線路が近く、すぐに揺れ出す直下型地震の場合、そうした方法は効果的ではありません。

 そのため地震発生時、揺れは小さいが速く伝わってくる初期微動(P波)をいち早く捉え、大きく揺れるが伝播が遅い主要動(S波)がやってくる前にブレーキを作動させる仕組みも備えられています(直下型地震以外でも機能する)。

 また地震を検知した際、それが直ちに列車を停止させるべきものなのか、それほど揺れていない初期微動の時点で極力早く正確に判断する必要があります。

 こうした減速時間を1秒でも稼ぐため、より早く確実に地震の揺れを捉え、分析し、対処するシステムが、地震に対する新幹線の高い安全性を実現する「3つの柱」のひとつです。地震の検知、分析、ブレーキの作動に要する時間をできるだけ短くするほか、気象庁の緊急地震速報と連携するなどの改良を行いながら、より安全性が高められるよう、新幹線の地震対策は今なお進化してます。

 ちなみに地震発生時、地震計がおおむね震度4以上を検知すると、架線に流れている電気が遮断され、停電状態になった列車は自動的に非常ブレーキが作動する、という仕組みになっています(「架線」とは、列車へ電気を供給するため線路上空に張られている電線のこと)。

 しばしば「地震で停電し新幹線が運転を見合わせた」と誤解を招く形で報道されることがありますが、それはトラブルがあり停電したのではなく、地震対策システムが正常に機能した結果です。今回、9月16日に発生した地震でも停電し、不安になったという報告がネット上に見られますが、それは安全対策が正常に働いている証拠なので、焦る必要はありません。

 
    
 
    

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