秋と冬に翻弄される東北の鉄道 運休・遅延相次ぐ

冬と同時に秋の影響も受けている東北

 現在、冬型の気圧配置によって影響を受けている東北の鉄道ですが、同時に「秋」の影響も受けています。

 12月2日の朝、東北本線の南福島~金谷川間で、上り坂を走っていた貨物列車が立ち往生。線路にあった落ち葉で車輪が空転したためです。

 ちなみに秋になると、落ち葉以外の理由によって車輪が空転することもあります。虫のヤスデが線路上に大量発生し、それを踏みつけた列車の車輪が滑って空転するのです。2003年には兵庫県の播但線、2010年には鹿児島県の指宿枕崎線などでそうしたトラブルが発生しています。

 筆者も、ヤスデが線路状に大量発生した場面に遭遇したことがあります。1992(平成4)年10月、山梨県の小淵沢駅から小海線の列車に乗ったところ、甲斐大泉駅付近で線路に敷かれている石がすべて白いことに気がつきました。しかしよく見たところ、白い石かなと思ったそれは動いており……。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。