「あけぼの」「ゆうづる」? C58形蒸気機関車が東北らしいヘッドマークで試運転

4月2日に「SL銀河」の車両が東北らしい、そして鉄道ファンの心をくすぐるヘッドマークを掲げ、東北本線で試運転を行いました。「あけぼの」「ゆうづる」……。かつて東北には、多くの寝台列車が走っていたものです。

デザインが異なる2羽の鶴

 2015年4月2日(木)、JR東日本が岩手県内の釜石線で運行している「SL銀河」の車両が、東北らしいヘッドマークを掲げ、東北本線で試運転を行いました。

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往年の東北ブルトレを思わせるヘッドマークを掲げた試運転列車(2015年4月2日、乗りものニュース編集部撮影)。

 C58形蒸気機関車239号機が掲げた、このヘッドマーク。「がんばろう東北!」「Presented By 盛岡車両センター」の文字と共にかつて東北で活躍した列車たちのヘッドマークが描かれているようで、海と明け方のイメージは寝台特急「あけぼの」(上野~青森)が由来と思われます。

 また飛んでいる2羽の鶴はデザインが異なっており、それぞれ寝台特急「はくつる」(上野~青森)、寝台特急「ゆうづる」(上野~青森)のそれに似ています。また「がんばろう東北!」の右下には小さな星が、左下には鶴とは異なる鳥が描かれており、それぞれ寝台特急「北星」(上野~盛岡)、特急「はつかり」(上野~青森など)のイメージかもしれません。海に対して陸地のような部分は、三陸海岸にも見えます。

 小さなヘッドマークに、東北の歴史と遊び心が盛り込まれていました。

【了】

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