発車したウィラーの鉄道 地方公共交通の衰退を阻止できるか?

4月1日、三重県の内部・八王子線と同時に京都府北部などを走る北近畿タンゴ鉄道も「上下分離方式」を採用。新たなスタートを切りました。内部・八王子線とはまた違う独特な環境に置かれているこの鉄道、その未来はどうなるのでしょうか。その鍵は「高次元化」といいます。

見た目ぐらいしか変化が分からない?

 運行会社の募集は2013年10月から始まり、翌2014年には高速バス会社の大手として知られるWILLER ALLIANCE(ウィラー・アライアンス)が、運行事業者に選ばれました。これを受けてウィラー・アライアンスは、全額出資子会社のWILLER TRAINS(ウィラー・トレインズ)を同年8月に設立。そして今年4月1日付で、ウィラー・トレインズが列車の運行を引き継ぎました。

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駅の掲示が「北近畿タンゴ鉄道(KTR)」から「丹鉄」に変わった(画像:ウィラー・アライアンス)。

 これに伴い、いくつかの変更も実施されています。まず、北近畿タンゴ鉄道が運営してきた鉄道路線の通称を「京都丹後鉄道」、略して「丹鉄」としました。新しい案内表示板でも「京都丹後鉄道」のロゴマークを使用しており、会社名「ウィラー・トレインズ」はほとんど使われていません。会社名を前面に押し出すと、どこの地域の鉄道会社なのか分かりにくいといった面があることや、「地域に密着した経営」を押し出したいという考えから、会社名とは別に運営する鉄道全体の通称名を定めたようです。

 路線の通称名も設定されました。宮福線は今まで通りですが、宮津線は宮津駅を境に西舞鶴~宮津間が「宮舞(みやまい)線」、宮津~豊岡間が「宮豊(みやとよ)線」になりました。いずれも始発駅と終着駅の駅名を合成した路線名にしたというわけです。これにより、どことどこを結んでいる路線なのか、少し分かりやすくなりました。駅名も一部が変更され、たとえば野田川駅は町名の「与謝野」に改められています。

 しかし、これ以外には大きな変更点が見られません。新しいタイプのフリー切符の多数設定していますが、運賃や料金、運行時刻は従来と同じままで、車両についても新型車両を導入したわけではありません。ダイヤ改正がJRに合わせ3月14日に行われたばかりで、経営形態の変更にあわせてダイヤの変更などを行うのが難しかったためです。

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コメント

3件のコメント

  1. ドイツに1年ちょっといましたが,ドイツでは,地方(日本の県くらいの範囲)の鉄道,バス,Sバーン,Uバーンなど1日全部乗り放題のチケットを20ユーロくらいで売っていました。

    日本はいまTPP導入だけでも議論する状態ですが,TPPを導入し,さらに次の段階として,公共交通についても海外と同じような考え方のスキームを検討することは可能と思います。

  2. ドイツ在住26年の者です。

    ドイツの地方近距離公共交通機関はごく一部を除いて、国・州・自治体のみが運営に関わり民間が排除されている所謂「親方日の丸」状態で、毎年運賃値上げをして運営にも全く弾力性が見られず、利用者無視の状況です。

    日本にはほとんど参考にはなりません。

    毟ろドイツの交通事業者が日本を手本にすべきです。

  3. 鉄道が必要なほどの客がいないのならウィラーがバスを運行すれば良い。

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