犯人は撮り鉄? なぜ「タイガーロープ」を嫌うのか

福島県内を走るJR東北本線で「タイガーロープ」が撤去されているのが見つかり、警察が撮り鉄の犯行とみて捜査しています。この「タイガーロープ」、過去にも撮り鉄が勝手に撤去した事例が存在。なぜ撮り鉄は「タイガーロープ」を忌み嫌うのでしょうか。

過去にもある「タイガーロープ」撤去

 2015年6月8日(月)、JR東日本・東北本線の福島県内、白河~久田野間で線路に設置されていた鉄の棒とロープが何者かに撤去されたことが判明。テレビ朝日系(ANN)の報道によると、警察は鉄道の写真撮影を趣味とする「撮り鉄」の犯行とみて捜査しているといいます。

列車の手前、線路と線路のあいだに設置されているのが「タイガーロープ」(2011年11月、恵 知仁撮影)。

 このとき何者かに撤去された鉄の棒とロープは、線路が2本並んだ「複線」区間で、上り線と下り線を分割するように設置されているもの。撮り鉄からは「タイガーロープ」と呼ばれています。

 撮り鉄の一部にこの「タイガーロープ」を毛嫌いする人がおり、今回、福島県で起きたものと同様と思われる事例が過去にあります。

 2012年9月8日、長野県のしなの鉄道が開業15周年を記念し、特急「そよかぜ」の復活運転を実施。沿線には大勢の撮り鉄が集まりました。この日のことについて、しなの鉄道は同社社員が管理するTwitterの公認非公式アカウントで、次のようにつぶやいています。

「本日の件につきまして、ご説明をいたします。上りそよかぜの通過前、平原、小諸間におきまして、撮影者の一人が線路内に立入り、上下線間のロープ及び杭を撤去したものであります。ロープの一部は切断され線路外へ放置されていました。当社から警察へは連絡済みであります」

 撮り鉄が「タイガーロープ」を撤去したのです。しなの鉄道の公認非公式Twitterアカウントはその前日、次のようにつぶやいていました。

「撮り鉄の「一部の方」に、上下線間のタイガーロープが邪魔だと仰る方がいます。あのロープは上下線間をきちんと分離することで線路内の工事や作業を安全に行うために必要なものです。線路が安全に保たれなければ、列車も走ることができないということを知っておいていただければと存じます」

 にもかかわらず、「タイガーロープ」を撤去する撮り鉄が出てしまいました。

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