同時多発テロでパリの日本駅弁売店、開業延期に

パリ・リヨン駅で12月のオープンを予定していた、フランス国鉄の駅構内初となる日本の駅弁売店。その開業が延期されました。ただ引き続き、準備は進めていくといいます。

来春が見込まれる「非常事態宣言」解除後に

 JR東日本とそのグループ会社の日本レストランエンタプライズ(NRE)は2015年11月26日(木)、パリ・リヨン駅でオープン予定だった日本の駅弁売店について、開業を延期すると発表しました。

 今年11月13日(金)にパリ市内で発生した同時多発テロにより、フランス国内で「非常事態宣言」が発令されていることが理由といいます。

 今回、両社がオープンを予定していたフランス国鉄駅構内で初となる日本の駅弁売店は、12月1日(火)に開業し、2016年1月31日(日)まで営業する計画でした。

 ただ両社によると「この駅弁販売プロジェクトは、両国の文化、産業、観光の交流の発展に資するもの」として、引き続きオープンへ向け準備を進めていくとのこと。開業は「非常事態宣言」解除後の予定で、その時期はおおむね2016年春頃を見込んでいるそうです。

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パリ・リヨン駅にオープンする“日本の駅弁”販売店舗のイメージ(画像出典:JR東日本)。

 NREはこれまで、シンガポール、台湾で開かれたイベントで駅弁の催事販売を実施。そして今回、海外における駅弁のさらなる可能性を検証するため、和食人気が高いパリへ出店することにしていました。

 また、オープンが延期になったパリ・リヨン駅の店舗では、フランスのシャロレー牛を使用した「パリ・リヨン弁当」や、定番の「幕の内折詰弁当」など5種類を販売すると共に、駅弁の歴史や魅力を紹介するパネルなどを展示。日本の“駅弁文化”をアピールする計画でした。

【了】

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