軍用機数、上位にアジア各国 自衛隊は5位 密度高い極東地域

世界の軍隊における航空戦力に関し、2016年版の統計が発表されました。軍用機の配備数においては、特に極東の各国がランキング上位で目立っています。またそうしたなか、自衛隊はどのような状況にあるのでしょうか。

配備数世界一はF-16、しかし“時間の問題”か

「世界の空軍2016」では機種別の配備数もまとめられており、戦闘機は全世界で1万4552機が現役。そのなかで最も数が多い機種はロッキード・マーティンF-16の2264機とされ、うち971機をアメリカ軍が保有します。F-16は1974(昭和49)年に初飛行し、総出荷数は4500機を突破。未だに生産が続いていますが、退役ペースのほうがやや上回っており、少しずつ機数を減らしています。

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戦闘機のうち、機種別の配備数が世界で最も多いF-16「ファイティング・ファルコン」。日本のアメリカ軍基地にも配備されている(写真出典:アメリカ空軍)。

 そして2位はボーイングF/A-18の1047機、3位はスホーイSu-27/30の943機、4位はボーイングF-15の858機(うち自衛隊機201機)、5位はミグMiG-29の819機、6位はミグMiG-21の551機、7位はスホーイSu-25の503機、8位はノースロップ・グラマンF-5の482機、9位は成都F-7の459機、10位は成都J-7の418機となっています。

 J-7、F-7はMiG-21の中国生産型です。よってこれらを同一機種とみなせば、MiG-21シリーズは2位の1428機であり、初飛行の1955(昭和30)年から60周年を迎えた旧式機でありながら大いに健闘。「航空史に残る超ロングセラー機」といえるでしょう。

 ただ、J-7は中国軍の作戦機数1528機のうちの大多数を占める主力機ですが、その数を急速に減らしており、高性能で新しい成都J-10Bへの機種更新が進んでいます。

 なお、2015年にようやく実用化が開始されたロッキードF-35「ライトニングII」は、まもなく全規模量産を開始。ピーク時におけるその生産機数は輸出分含めて年240機に達する見込みであるため、F-16に替ってトップになるのは、もはや時間の問題です。

【了】

Writer:

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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