進化する電車シミュレータ モヤモヤ解消も

課題「モヤモヤ」を解決した運転シミュレータ

「キッズ」と同様、今回のリニューアルオープンに合わせて新たに導入された「東横線CGシミュレーター」。開発した東急テクノシステムの馬場さんは、特徴のひとつとして「達成感」を挙げます。

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東横線の自由ヶ丘駅から横浜駅まで運転できる「東横線CGシミュレーター」(2016年2月、恵 知仁撮影)。

 こうした運転シミュレータを体験した際に、オーバーランしたり、はるか手前で停まってしまったり、いまいちスッキリ楽しめなかった経験を持っている人は少なくないでしょう。すぐには止まれない列車の運転、難しいのはブレーキです。

 しかしこの「東横線CGシミュレーター」はガイダンス機能を搭載しており、ブレーキのタイミングなどを教えてくれます。しかも、走行位置に応じて機械的な指示が出るのではなく、運行状況によって随時計算し適切な指示を出してくれるため、キッチリ停車する気持ちよさ、「達成感」を得られるのです。

「お子さんたちに運転の楽しさを味わって欲しいと思います。そして将来、運転士になってくれたら嬉しいですね」(東急テクノシステム、馬場さん)

 またこの「東横線CGシミュレーター」、敷居は低いですが、ベースになっているのは本物の乗務員が訓練用に使っているシミュレータで、実は「プロ仕様」なのも大きなポイント。CGの表現が駅部分だけ細かくなっているのは、「乗務員の訓練」が本来の目的だからといいます。

 ガイダンス機能は使わないことも可能。慣れてきたところでオフにすれば、乗務員が訓練で使うものに近いシミュレータになり、ステップアップする楽しみも得られそうです。

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