こ、これがカブ…? さよなら「スーパーカブ50」 中国の「電動カブ」に乗ってみた 実は日本でも買える!?
スーパーカブの50ccモデルが生産終了となる一方、中国では「電動カブ」が人気を集めています。同じく電動モデルとなった「ズーマー」「ダックス」とともに試乗。日本でも買えますが、注意点も存在します。
スパルタンな「ZOOMER_e」と女性でも乗りやすい「Dax_e」
また、イーバイク東京ではこのCub_eの他にも「ZOOMER_e」「Dax_e」の扱いもあり、これらの細部チェックと試乗も行いました。
ZOOMER_eは言わずもがな、従来の「ズーマー」をルーツにした電動モデルですが、フロント・リア共にディスクブレーキを搭載し、先代よりも一層スパルタンな印象に。運転してみると、全体の重心が下に集中している印象で、より路面にビタ付きながら走る面白い乗り味を楽しむことができました。フル充電での走行距離は最大で90kmとのこと。3モデルのなかでは、中国の若い男性ユーザーにとって最も楽しいモデルのように思いました。
Dax_eもまた、従来の「ダックス」のTボーンフレームを意識した独特のボディで、これがまたカッコ良いです。その一方、ZOOMER_eの走りの面白さに対し、Dax_eは見た目以上に乗りやすいのが特徴。そのため、女性ユーザーでも気軽に楽しめる1台だと感じました。
こちらはフル充電での走行距離は最大で80km。3モデルはいずれもデザインがカッコ良いですが、ファッション感覚で楽しむモビリティとしてはDax_eが抜きんでているように思います。
気になる日本での価格は、Cub_e、ZOOMER_e、Dax_eとも税別35万2000円(バッテリー・充電器を含む)。
日本のホンダで正規販売している電動スクーター「EM1 e:」が税込32万100円(バッテリー・充電器を含む)であることを考えれば、数万円割高にはなりますが、かつてのホンダが持っていた「独自性」「遊び心」のDNAは、EM1 e:よりもこの3台のほうに強く感じるのも正直なところです。
スーパーカブ50ccモデルの生産終了後、その役割が電動カブ・Cub_eにとって変わる日がやってくるかもしれません。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。
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