地下60mの「外環道」を走ってきた! “関越ー東名”のトンネル工事がヤマ場へ 「地中拡幅」いよいよ始まる

地下トンネルとして建設中の「外環道 関越-東名」区間で、各種トンネル工事の次のステップ「地中拡幅」工事がスタートします。その地下60mの現場が公開されました。

「この壁、取り払います」

 トンネルの内壁は「セグメント」と呼ばれる幅1.2mのコンクリートのピースがリング状に敷き詰められていますが、地中拡幅部は材質が違います。南から見て左側はコンクリートのセグメントですが、天井から右側は鋼製です。

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地下60mの立坑から見上げたが、地上は見えなかった(乗りものニュース編集部撮影)。

 この鋼製セグメントは将来的に取り払われる仮構造となっており、壁の約60cm向こうには、ランプトンネルがすでに地中拡幅部まであと100mというところまで進んできているといいます。

 地中拡幅は、2本並んだトンネルの断面を、横に長い楕円形で包み込むように構築します。2本のトンネル間の下側を掘り、楕円のアーチを構成する「拡幅セグメント」を埋め込んで2本のトンネルのセグメントとつなげます。上側も同様に堀って2本のトンネルを拡幅セグメントでつなげます。

 トンネル内の天井を見ると、コンクリートセグメントと取り払う鋼製セグメントのつなぎ目に、釣り針の“返し”のような出っ張りがついた「接続セグメント」が見えます。ここが拡幅セグメントをつなげる土台部分になるとのこと。

 このトンネル2本が出会う「標準拡幅部」の幅は、最終的に約30.1mもの大断面となりますが、その先に「部分拡幅部」と呼ばれる部分も構築します。これは、ランプ合流部がだんだん狭まる部分になります。

 こちらは、1本の本線トンネルの片側のみを掘って、真円の断面を「タマゴを横にしたような形状」にするものです。幅は約19.2mとなります。

東名JCTは最初 合計8つの地中拡幅を実施

 このような地中拡幅部は、東名JCTが2か所、中央道と接続する中央JCTが4か所、さらに途中ICとなる「青梅街道IC」の合流部2か所と、関越ー東名間で計8つ設けられます。

 東名JCTの地中拡幅部は、その中でも最初に着手するもの。中央JCTの地中拡幅部はまだ詳細設計中とのことですが、東名JCTよりも大断面になる見込みだそうです。

「安全を最優先に、きちんと施工のモニタリングと情報提供を行いながら工事を進めていきます」(NEXCO中日本 東京工事事務所 高橋 亨副所長)

 ちなみに、現場見学会に参加した住民からは、「自宅の下を高速道路が通るので不安だったが、現場を見て解消された」といった声があったといいます。

【外環道に入った!】これが超難関「地中拡幅」工事です(図/写真78枚)

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