「自衛隊さん無人機の契約どうなったんですか?」 艦載型“無人ヘリ”で暗礁に乗り上げた海自 欧州の機体が「救世主」になるかも

イギリスのレオナルドUKは、イギリス海軍向けの艦載型無人機「プロメテウス」の設計を開始すると発表しました。現在、フランス海軍でも艦載型無人機の導入計画が進められていますが、どうやらこれらは自衛隊とも関連してくるかもしれません。

イギリス海軍の次世代無人機が設計開始

 イタリアの大手防衛航空宇宙防衛企業であるレオナルドのイギリス法人レオナルドUKは2025年1月7日、回転翼機型UAS(無人航空機システム)「プロテウス」の試作機の設計を開始すると発表しました。

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レオナルドUKが発表したプロテウスのイメージCG(画像:レオナルドUK)

 イギリス海軍は2040年までに海上航空の進化を推進する海上航空変革(MATx)戦略を策定しており、プロメテウスはその一環として、2022年6月から開発が開始されていました。レオナルドUKはプロテウスの試作機初飛行の予定時期を、2025年半ばと発表しています。

 2024年10月に開催された「国際航空宇宙展2024」でもキャビンモデルが展示された、レオナルド・ヘリコプターズの単発有人ヘリコプター「AW09」のノウハウに加えて、デジタル設計技術や一部部品の製造に3Dプリンターを使用するといった先端製造技術によって、設計開始から半年強という異例の早さで初飛行にこぎつけると説明しています。

 プロメテウスは、艦艇で運用するUASの自律飛行機能の開発と実証のためのテストベッドとして位置づけられており、完成した試作機がそのまま実用機になるわけではありません。ただ、レオナルドUKが発表したイメージイラストには、胴体下面に潜水艦の捜索に使用する「ソノブイ」を投下するソノブイランチャーや、やはり胴体下面に大型レーダーを搭載するプロメテウスが描かれています。

 ここから推測されるのは、イギリス海軍が現在運用している艦載ヘリコプター「リンクス・ワイルドキャット」の後継機を、プロテウスをベースに開発されるUASとする構想を持っているのではないかということです。

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