「自衛隊さん無人機の契約どうなったんですか?」 艦載型“無人ヘリ”で暗礁に乗り上げた海自 欧州の機体が「救世主」になるかも

イギリスのレオナルドUKは、イギリス海軍向けの艦載型無人機「プロメテウス」の設計を開始すると発表しました。現在、フランス海軍でも艦載型無人機の導入計画が進められていますが、どうやらこれらは自衛隊とも関連してくるかもしれません。

小型ミサイル搭載で「攻撃」もやれる

 フランス海軍も、水上戦闘艦で回転翼機型UASを運用する構想を持っており、エアバス・ヘリコプターズやタレスなどと共に「VSR700」の開発を進めています。VSR700はフランスのギンバルが開発した単発ヘリコプター「カブリG2」をベースに開発されており、試作機は2019年11月8日に初飛行しています。

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2019年のパリエアショーで「ブリムストン」「NMP」両対戦車ミサイルと共に展示されたVSR700の実大モックアップ(竹内修撮影)。

 VSR700は原型機のカブリG2と同じディーゼル・エンジンを使用しているため、ターボプロップ・エンジンやピストン・エンジンを使用する回転翼機型UASに比べて燃費性能が高く、100kgの器材を搭載した状態で、最大8時間の飛行が可能とされています。

 このVSR700のもう一つの大きな特徴はペイロード重量の大きさで、各種センサーやソノブイなど多様なミッション器材を最大250kg搭載できます。エアバス・ヘリコプターズはVSR700の用途として、搭載する光学センサーや海上/陸上レーダーを使用したISTAR(情報収集・監視・目標補足・偵察)任務や、ソノブイを用いた対潜戦などを上げています。

 2019(令和元)年6月に開催されたパリエアショーでは、VSR700の実大モックアップと共にMBDAの対戦車ミサイル「ブリムストーン」と、より小型の対戦車ミサイル「MMP」が展示されていたことから、恐らく小型艦艇攻撃への活用も、検討されていると考えられます。

 艦艇で回転翼機型UAS、さらに言えば有人ヘリコプターを運用する場合、海が荒れた状態でいかにして飛行甲板に機体を安全に着艦させるかが課題となっています。エアバス・ヘリコプターズはその解決策として、VSR700にエアバスの防衛宇宙部門であるエアバス・ディフェンス・アンド・スペースが開発した、電波を利用する自動着艦システム「デッキファインダー」との組み合わせを提案しています。

【いずれ日本も導入するか!?】フランス海軍向けの回転翼型無人機(画像)

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コメント

2件のコメント

  1. 英伊とは戦闘機も共同再発しているし、プロメテウスがちょうど良いと思う

  2. 英伊とは戦闘機も共同再発しているし、プロメテウスを導入するのはちょうど良いと思います。