歴史を変えた“超ビッグ5ナンバー車” 「ステップワゴン」もうすぐ30年目 何がそんなにスゴかったのか
自家用車に、アウトドアやレジャーなどのシーンでも楽しめる要素を――1980年代に各社がこぞってRV開発を進めた中、出遅れてしまったのがホンダでした。しかし1996年に登場させたステップワゴンは、モデルチェンジを経て大好評を博すこととなるのです。
3年連続でミニバン販売台数トップに
初代ステップワゴンは、5ナンバークラスにして最大(当時)の室内空間を確保。エンジンは軽量・コンパクトでありながら実用性を重視した2リッターのDOHCエンジンでした。
この合理性にして、価格は150~220万円(当時)というリーズナブルな設定から爆発的なヒットとなり、初代は月間販売台数1万台超えを記録。特に1997(平成9)~1999(平成11)年では3年連続でミニバン年間販売台数1位を達成しました。結果的にミニバン市場を牽引し、日本のファミリーカーのスタイルを確立することにもなったのです。
2代目はさらにファミリーカーに寄せたモデルに
初代ステップワゴンは、4WD車、はたまたポップアップスタイルのルーフテント搭載モデルなど、さまざまなグレードをラインナップしました。また、その使いやすさ、ホンダ特有の徹底した安全性から福祉車両としても多く採用され、この流れは直近のモデルまで継承されています。
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初代ステップワゴンは2001(平成13)年、フルモデルチェンジを果たし2代目が登場。初代ステップワゴンがファミリー層から支持されたためか、2代目のコンセプトは「子供を中心とした家族のバンザイ」に。完全にファミリー層向けに振り切り、初代の面影を残しつつも安全性能、使いやすさ、パワー全てにおいて機能を向上させました。
初代ステップワゴンは、1996年からの5年間で累計約48万台を販売、2代目ステップワゴンは2001年から4年間で累計27万台を販売。初代ほどのヒットには至らなかったものの、これだけの数字は多くの支持があったことを示しています。
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