歴史を変えた“超ビッグ5ナンバー車” 「ステップワゴン」もうすぐ30年目 何がそんなにスゴかったのか
自家用車に、アウトドアやレジャーなどのシーンでも楽しめる要素を――1980年代に各社がこぞってRV開発を進めた中、出遅れてしまったのがホンダでした。しかし1996年に登場させたステップワゴンは、モデルチェンジを経て大好評を博すこととなるのです。
現行モデルからステップワゴンは新たなフェーズに?
2022年からの現行車となる6代目ステップワゴンは、全長・全幅が拡大され、歴代で初めて全タイプとも3ナンバー仕様になりました。ガソリンモデル、e:HEVの2モデルを用意し、安全性能、乗りやすさ、居室性の高さをさらに飛躍させた一方、それまでのファミリーユース的な印象が強かったステップワゴンから、やや“ヤンチャな”ルックスに。5代目で人気だった「わくわくゲート」が廃され、1996年から続く歴代ステップワゴンシリーズの転換期的な印象も強い1台となりました。
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ここまでを振り返り筆者(松田義人:ライター・編集者)が改めて思うのは、初代発売から現代に至るまで、ホンダらしい臆することのない徹底した開発力と、発売以降たびたび繰り返されてきた改善やリファインの柔軟性が、歴代のどのステップワゴンにも柔軟に取り入れられてきたように思います。
ひいてはステップワゴンの歴史は、ユーザーと共に歩んできた歴史でもあり、これから先の未来にも継承され続けることだろうと思います。
初代登場から2026年で30周年を迎えるステップワゴン。この30年間で日本のクルマのあり方を変えた1台、それこそがステップワゴンのように思います。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。
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