高速道路の「日本一高い場所」ってドコ? 近くには“タワマン超え”の足長~い橋も
鉄道や国道の日本最高地点はよく知られていますが、高速道路ではどうでしょうか。いわゆる“山道”ではない快適な線形の高速道路も、実はかなり高い場所に作られています。
国道の最高地点は2000m超え、高速は?
日本の国道の標高最高地点は、群馬県と長野県を結ぶ国道292号の「渋峠」で、2172mです。では、高速道路において日本で一番高い地点はどこになるのでしょうか。
2024年現在、「高速道路の標高日本一」という看板が掲げられているのは、中部地方を横断する東海北陸道の松ノ木峠PA(岐阜県高山市)付近です。標高は1085mで、下りは本線上の看板のすぐ横にPAがあります。なお2000(平成12)年の開通以前は、中央道の最高地点1015mが日本一とされていました。
ただ、これは厳密にいうと、いわゆる高速自動車国道の標高日本一であり、自動車専用道を含めた広義の高速道路で見ると変わります。
じつは東海北陸道と同じくNEXCO中日本が管理する長野・岐阜県境の「安房峠道路」は、もっと高いところを通っています。峠の標高は1790mで、その直下を貫く安房峠道路の安房トンネルが標高1373mです。
では、標高ではない「地上からの高さ」ではどうでしょうか。これも東海北陸道が日本一です。白鳥IC~荘川IC間の「鷲見橋」は、上り線の橋脚高が118m、4車線化(2019年)にともない新設された下り線の橋脚高は125mを誇ります。たとえるなら、おおよそ30階超えのタワーマンションと同程度の高さといえるでしょう。
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