『ガンダム』で地上戦用兵器を繰り出してくるジオン軍「どこでテストした!?」実は秘密にやる方法があった!? その理由とは

アニメ『機動戦士ガンダム』では、スペースコロニー国家であるジオン公国が地球に降下し、潜水艦や航空機で各地を攻撃します。円筒状で数キロしかないコロニーで試験できるとは思えませんが、どうやって実用化したのでしょうか。

協力者のおかげでその後の戦も続けられているかも

 ジオン側が敗戦理由を「南極条約の政治的圧力で戦争遂行が制限された」と認識しているなら、宇宙世紀0083年にデラーズが北米にコロニーを落としたことは「報復」の意味合いともとれるでしょう。

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現地民の反発を心配するコロニー国家の潜水艦乗り(イラストレーター:ハムシマ)

 また、地上に残り戦闘を続けるジオン残党に関しても、戦後のインドネシア独立戦争で戦った残留日本兵のように、地元勢力に協力関係にあり戦闘を続けていることも考えられます。

 実際、宇宙世紀0090年になってもジオン潜水艦隊は地球上で活動しています。マンガ『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では「敵がいないと予算が出ない連邦海軍が放置している」と描写されていましたが、潜水艦隊が一年戦争後、11年も整備なしで戦闘航海しているとは考えにくく、この辺りもおそらくジオンに協力する旧国家が極秘裏に支えていると思えるわけです。

 この考察が仮に妥当だとして、なぜ地球連邦と敵対する旧国家があるのでしょうか。

 これを筆者は「地球連邦内の主導権争い」、そして「宗教的理由」と推察しています。現実世界での「土地への執着心」は戦争の原因になるほど強いものですが、地球連邦は「半ば強制的に」宇宙移民を遂行したという設定です。『機動戦士ガンダムZZ』では、イスラム教徒っぽいアフリカの武装勢力とジオン残党が協力している描写があります。もしかすると旧国家との間で「ジオンが勝利した後に、宗教的聖地への帰還を認める」などの密約があったのかもしれません。

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Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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