『ガンダム』で地上戦用兵器を繰り出してくるジオン軍「どこでテストした!?」実は秘密にやる方法があった!? その理由とは

アニメ『機動戦士ガンダム』では、スペースコロニー国家であるジオン公国が地球に降下し、潜水艦や航空機で各地を攻撃します。円筒状で数キロしかないコロニーで試験できるとは思えませんが、どうやって実用化したのでしょうか。

実は地上に協力者がたくさんいた?

 このような「表面上は関係ないことを装い、裏で協力する」というのは、史実でもあることです。

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第一次大戦後ではドイツ初の戦車となったI号戦車は、ソ連での戦車訓練などを参考に製造された(画像:連邦公文書館)

 例えば第一次世界大戦の敗戦で兵器開発を禁止されたドイツは、1920年代、当時世界唯一の社会主義国と警戒され、国際社会と距離を置いていたソビエト連邦と秘密裏に協定を結び、軍用機や戦車の技術力の向上、操縦要員の育成を図りました。また、潜水艦の技術に関しても同様で、日本海軍に協力する形で温存を行っています。

 なお、ジオンに協力する旧国家が存在したというのは、劇中でジオン公国の実権を握っていたザビ家の末弟である、ガルマ・ザビの行動でも裏付けられます。

 ガルマは北米有力者の娘であるイセリナ・エッシェンバッハとの結婚を望み、ガルマが戦死した後、イセリナが敵討ちを行おうとしたことに、ジオン軍将兵の一部が協力しています。ガルマはエッシェンバッハ市長には嫌われているものの、パーティーでは人気を集めてもいました。そのためガルマと北米とのつながりはかなり強かったことが窺えます。

 なおジオン軍の潜水艦となるマッド・アングラー級は、キャリフォルニア・ベースを拠点としていますが、これは北米でガルマの支配地域です。連邦の設計艦とされていますが、ジオン風のデザインで「ミサイル攻撃艦として設計されたが、設備を撤去してMS・MAの格納庫を増設した」とされています。

 全長40.2mもあるMAグラブロを短期間の改装で搭載可能にできるとは考えにくいので、北米は元々ジオンに協力しており、一年戦争開戦前から大型兵器の搭載も考慮していたとも考えられます。

 開戦以前からザビ家には北米に人脈があり、ガルマとイセリナと交流も深かったということです。現在の地球の経済的・政治的中心はアメリカだと思いますが、地球連邦は軍の中心が南米ジャブロー、政庁所在地はアフリカのダカール(諸説あり)で、北米とは距離があります。

 つまり旧アメリカが地球連邦に対する主導権を握ろうと、ジオンに協力した、あるいはジオンを援助して、連邦打倒の尖兵に育てたとも想像できます。ジオン公国の実質的な戦争指導者だったギレン・ザビは、連邦降伏後に地球上を核抑止力で支配するために、潜水艦隊も事前準備していたとも考えられます。

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コメント

1件のコメント

  1. 現実の乗り物を扱うニュースサイトでアニメの考察……?そんなの個人サイトやブログでやればいいのでは?