「おぉっと、電車に乗ったら人身事故…」あなたならどうする? そのまま待つか迂回するか 判断材料は

鉄道を利用していて運転見合わせに遭遇したことがある人も多いことでしょう。振替輸送を使うのか、運転再開を待つのか、判断に迷います。もちろん事故の規模にもよりますが、その見極めに必要な事項をまとめてみます。

運転再開まで待った方がよい場合とは

 近年は大手の鉄道会社では、スマートフォン用のアプリが用意されており、そこで運行情報の詳細を知ることができます。アプリによっては列車の位置が表示される機能もあり、「運転を再開しているけれど、次の電車はどこにいる?」といった情報を得ることもできます。

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大手鉄道会社は近年、自社のアプリで列車の位置を公表している(画像:JR西日本)

 また、改札口に運行情報を表示するモニターを備えている駅も増えましたが、運転取り止めや遅延などといった情報をそこに表示することも多くなっているので、改札口を通る前に確認するとよいかもしれません。

 スマートフォンを使えば乗換検索もでき、迂回ルートの検索が簡単になりました。検索結果から、目的地への所要時間が瞬時に判明しますが、迂回する分、余計に時間がかかることも懸念されるでしょう。

・ほかの路線が周辺になく、迂回する手段がない

・迂回ルートが遠回りで、所要時間が極端に増える(1時間以上)

・すでに事故発生から1時間近くが経過している

 こうした場合は、振替輸送や迂回ルートを利用せず、運転再開を待った方がよいかもしれません。

 このほか、複数の路線が並行している場合も、「少し待ってみる」がベストな選択になることがあります。例えば、JR山手線と京浜東北線は品川~東京~田端間で並行しています。この区間で事故が発生した場合は、事故に影響しない線路を相互に使って短時間で運転を再開することができます。

 山手線と京浜東北線ほどではありませんが、中央線と総武線、東海道線と横須賀線でも並行している区間があるので、短時間でどちらかの路線が運転再開となる場合もあります。

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