確かにアメ車顔かも… 静岡生まれの「シボレー」売れ行き好調も短命で終わった「トホホな理由」

かつて、スズキはシボレーブランドで自社生産の乗用車を販売していました。憧れの海外ブランドが安価に買え、しかも国産車の信頼性と経済性を持っていたことから一時は人気を博していました。

スズキがGMグループを離れたことで消滅

 インテリアはデザインこそ「ワゴンR+」のものがそのまま流用されていましたが、内装色をグレーからベージュへと変更。本革シートと木目トリムの採用、オーディオの高級化など装備の充実化が図られ、「ワゴンR+」との差別化が図られていました。

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シボレー「MW」のベースとなったスズキ「ワゴンRソリオ」。2005年に車名から「ワゴンR」が取れて現在の「ソリオ」となるが、基本的には名前以外は同じクルマ(画像:スズキ)。

 シボレー「MW」は2004年1月にいったん生産が停止したものの、その2年後の2006年1月から一部改良したうえで販売を再開。このときからスズキディーラーの「スズキアリーナ店」でも販売を始めています。翌2007年からは「スズキ店」でも取り扱いをスタートさせ、販路が拡大したことにより「ソリオ」の高級バージョンとしてシボレー「MW」は好調に売り上げを伸ばしていきました。

 その後も適時改良を加えられながらシボレー「MW」の販売は続きますが、GMの財務体質が急速に悪化し、2008年に保有するスズキ株式をすべて手放したことでスズキはGMグループを離れます。「MW」はその後もしばらく生産が続きましたが、ベースとなった「ソリオ」フルモデルチェンジのタイミングで生産を終了。1代限りで姿を消しました。

 最近は街中でシボレー「MW」を見かける機会がめっきり減りましたが、憧れの輸入車ブランドを手ごろな価格で買え、しかも中身は信頼性と経済性の高い日本車というコンセプトは、輸入車に憧れているが価格面で手が届かない、外国車への不安から購入に踏み切れないというユーザーにとっては、なかなか良い選択肢だったのではないでしょうか。

【画像】これが「ワゴンR」顔のアメ車、シボレー「MW」です

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

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