「かぼちゃ電車」JRから絶滅! 最後の「湘南色115系」快速、山陽路に消える 「あれ、ちょっとヘンだぞ」

国鉄時代の1973年に登場した115系電車300番台で唯一残っていたJR西日本の車両が引退しました。これで「湘南色」や「かぼちゃ電車」と呼ばれる塗装の115系もJRから絶滅。解体される山口県下関市まで乗車ツアーが実施され、“快速”として最後を迎えました。ただ車両をよく見ると、ちょっとヘンなところが。

手づくり感満載の「快速」 一般客は気づかず

 115系は2月1日、途中で踏切の安全確認があったため予定より10分遅れの17時05分に徳山へ入線。ツアーの参加者を乗せて3分遅れの17時09分に出発しました。

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新山口駅のプラットホームの「団体」と記された案内表示(大塚圭一郎撮影)

 前後の行き先表示器の部分には白地に「快速」の赤い文字が躍り、D-26に「ひろしまCity」(ひろしまシティ電車)、D-27に「Sunライナー」(サンライナー)のヘッドマークが取り付けられました。

ツアーに添乗した日本旅行の金船 裕さんは「サンライナーなどがもともと山陽本線の快速列車として走っていたため、快速の字幕を“再現”した」と解説します。実は、LED(発光ダイオード)の行き先表示器の上に、「快速」のステッカーを貼っていたのです。

 後部標識灯(尾灯)は登場時のように赤く見えるのが“異色”で、金船さんは「中に赤いセロハンを張りつけた」と明かしました。また、車内の広告枠には、「感謝」などと記した岡山電車支所からのメッセージが掲示されていました。

 途中の停車駅は新山口だけで、MT54モーターが「グオーン」という音色を響かせながら瀬戸内海沿いを足早に駆けました。その甲斐もあって回復運転に成功し、「列車は遅れて発車いたしましたが、ただいま時刻通りの運転に戻っています」との車内放送が流れました。

 新山口には定刻の17時46分に到着し、約30分間停車しました。D-26とD-27は車内に国鉄時代の雰囲気を残すボックスシートが残っているのが、今となっては変わり種です。

 湘南色をまとい、両開き扉が片側3か所にあるのも、山陽本線の岩国~下関間で“現役選手”となっている黄色の単色で片側2か所に両開き扉がある115系とは異なります。

 それでも、一般の利用者はそうした違いになかなか気づきません。下関行きの定期列車だと勘違いした男性客のグループが乗り込み、ツアー客から団体列車だと教えられて「やばい、出ないと」と慌てて下車する光景も見られました。

 発車前には、車内放送で「この列車は団体専用列車です。一般のお客様はご乗車になれませんのでご注意ください」と注意喚起していました。

【さらば「国鉄」】これが「湘南色115系」の最後です!(写真)

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