「戦車を撃破した!」→残念それは風船だ!? ウクライナの侵攻でも現役「ダミー兵器」のすごさ 騙し合は日々進化!

ロシアによるウクライナ侵攻では、ドローンや無人機によるハイテク戦闘が行われていますが、極めて原始的な戦法も現役です。そのひとつがバルーンやハリボテを用いたデコイです。今でもこうした欺瞞工作の効果はあるようです。

現代戦においてもハリボテや風船などで騙される!

 4年目に突入したロシアによるウクライナ侵攻。この軍事行動で、ロシア軍は戦車部隊などとともに、第45独立偽装工兵連隊という工兵部隊も投入しています。同連隊は「膨張式連隊」という異名を持ちます。なぜなら、戦車や装甲車を戦場で瞬く間に増やすことができるのです――とはいっても、その車両のほとんどは本物ではなく、空気を入れたバルーンで作られたダミー戦車になります。

Large 20250221 01
第二次大戦中に使用されたダミー用のM4「シャーマン」恐らくバルーンを使ったタイプと思われる(画像:アメリカ陸軍)

 軍事用語で「デコイ」と呼ばれるこうしたダミー兵器は、目の前で見れば偽物と判別できますが、遠方や上空からだと本物と間違うケースも多く、自動車などが登場する以前は人馬を、近代以降は車両を偽装するといった欺瞞(ぎまん)作戦がしばしば行われてきました。

 かつて第二次世界大戦中の北アフリカ戦線では、こうしたダミー兵器が大量投入されています。砂漠などの乾燥地帯が舞台となった同戦線は、樹木などの遮蔽物に乏しく、航空偵察されると丸見え状態でした。これを逆手に取ったのが、ドイツ・アフリカ軍団を指揮していたエルヴィン・ロンメル中将(当時)でした。

 ロンメルは、自動車に板などを張り付けてハリボテの戦車を作り、強力な戦車部隊がいるように度々見せかけました。先頭だけは本物の戦車を配備して、砂煙を出すことで、砂や空気のゆらぎなどで視認を困難にさせる戦法でした。ほかにも、偽装した燃料集結所や、指令所に模した偽の家屋なども設置しました。

 これらの欺瞞作戦がどれほど効果を発揮したかは意見が分かれるところですが、枢軸軍は、戦車の保有数で劣勢の局面が多かったにもかかわらず、戦闘を優位に進めていた期間が長かったのは事実です。

 一方イギリス軍も同じく、ハリボテなどを用いた欺瞞作戦を同戦線で展開しました。特に大規模だったものとして知られるのが、1942年10月から開始された「第2次エル・アラメインの戦い」です。

 このときイギリス軍のモントゴメリー大将は、枢軸軍を北側から攻撃することを計画していましたが、南側から攻撃すると見せかけるために、北側に集めた戦車をトラックに偽装。対して南側にはハリボテ戦車のほかに、偽のパイプライン、偽の線路、偽の燃料や水を貯蔵する施設を設置したほか、さらには偽の建築音まで出して偽装しました。

【え…かなりのクオリティー】これがロシア欺瞞部隊のダミー戦車です(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス