お金払って撮りに来たのにガッカリ… 撮り鉄を悩ます「光」のトラブル 綺麗に撮るコツってあるの?
車両基地内で有料の撮影会が行われる機会が増えています。ところが、ある撮影会では「逆光」により、車両を綺麗に撮影できない事態が発生しました。何があったのでしょうか。
逆光って何? どういう状態をいう?
スマートフォン全盛の現代では、「写真なんて、簡単に撮れるじゃないか」と思われるかもしれません。しかし、試しにお気に入りのグッズや食事などを撮影してみると、綺麗に撮影したつもりでも、それらに影ができてしまったり、逆に光が入り込んで見えづらかったりすることがあります。

鉄道車両を撮影する場合は、車両に陽が当たるような光線状態にすると、綺麗に撮影することができます。車両に対して光が当たる光線状態を「順光」と呼びます。
一方で、撮りたい車両の側から陽が差したり、光が当たったりする状態を「逆光」と呼んでいます。この場合は、車両に影ができたように黒ずんだり、全体的に黄色がかったりした写真になってしまうのです。何を撮影したのか、一見しただけではわかりません。撮影位置と日差しの組み合わせを調整することがカギになります。
ところが、冒頭の有料撮影会では撮影位置と光線状態が悪く、逆光のなかで撮影することになってしまいました。このため、参加者から不満が出てしまったのです。
車両基地での撮影は、車両を留め置く位置や撮影する時間帯によって撮れ方が変わります。たとえば、車両基地の敷地が東西に延びている場合は、車両も東西方向に置かれることになります。この場合は、午前中には東側から撮影し、午後からは西側から撮影すると、どちらも順光の状態で撮影することができます。これを反対にしてしまうと逆光となり、せっかく手間ひまかけてお披露目した車両が綺麗に撮影できなくなってしまいます。
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