座席凄ッ!! 中国版「グランクラス」に乗ったら日本と違いすぎました…。鉄道っぽくない体験の連続

中国の高速列車ではほとんどの列車で、日本の新幹線でいう「グランクラス」にあたる「ビジネスクラス」が設定されています。しかし、このビジネスクラスを利用してみたところ、「グランクラス」とは結構違いがありました。

「ビジネスクラス」以外の日本との違いって?

 出てきた食事はパレット状のトレーの中にパックされた弁当で、車内の電子レンジで加熱したばかりの状態で出されました。食事の内容はこのお弁当とカップ入りのスープでした。以上が中国の高速列車でビジネスクラスを利用したときのサービス内容となります。

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中国の高速鉄道「ビジネスクラス」乗客むけの食事(細谷泰正撮影)。

 たしかにほかの座席クラスと比較すると価格面では大きな差がありますが、大きな荷物をもって快適に中国を旅行したい場合には、ビジネスクラスの利用を検討する価値は十分あるのではと感じたのが率直な感想です。

 ちなみに、列車内を歩いてほかのクラスや車両の設備などを見て回りましたが、日本の新幹線では見られない設備なども確認できました。

 たとえば、一等車、二等車を含めてすべての車両には荷物スペースが設置されています。「インバウンド客などが有料の荷物スペースを予約なしで使用し、予約していたのに使えない」トラブルが不定期で発生している日本の新幹線も参考になるのでは感じました。

 それと、中国では水筒に茶葉を入れて持ち歩く習慣があります。駅や空港ではどこでもお茶用の給湯機が設置されていて、持ってきた水筒にお湯を注ぎこむことができます。この給湯機は高速列車にも備え付けられています。この点は、かつて設置されていたもののすべて撤去されてしまった、日本の新幹線における「冷水器」の現状と比べて羨ましい気がしました。

 2024年11月末より、日本から中国を旅行するための観光ビザが不要になりました。中国内は高速鉄道を利用して車窓の景色を楽しみながら旅行してみるのもよいのではと思いました。

【写真】ホントに鉄道!? これが「中国高速鉄道のビジネスクラス」全貌です

Writer:

航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事

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