うちの国も入れないとヤバ…! ウクライナ戦3年 世界の目の色が変わった「勝ち組兵器」3選

開戦から丸3年が経過したウクライナ戦争ですが、そこで価値を証明し、各国から注目を集める兵器が少なくありません。評価が一転したような「勝ち組」兵器、どのようなものが挙げられるのでしょうか。

新規生産&ミサイル迎撃能力が強みの「最強戦車」 レオパルト2&トロフィー自己防御システム

 膠着した戦線を突破する兵器として、戦車が依然として有用な存在であることも、この戦争では実証されています。ウクライナ軍はアメリカから供与されたM1エイブラムス、イギリスから供与されたチェレンジャー2も運用しています。ただ両戦車の新規生産は行われていません。

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「トロフィー」のレーダーアンテナアレイ。砲塔に4枚装着されており、360度全周を警戒できる(竹内 修撮影)。

 このため、ドイツなどからウクライナに供与され有用性が実証されたレオパルト2の最新型レオパルト2A8に注目が集まっています。2025年2月の時点で、ロシアの脅威と対峙しているドイツ、ノルウェー、オランダ、チェコ、リトアニア、クロアチア、スウェーデンから引き合いが殺到。スペインなど他のヨーロッパ諸国でも発注が検討されています。

 レオパルト2A8には、イスラエルが開発した自己防御システム「トロフィー」が搭載されています。これは、レーダーでドローンや対戦車ミサイルの接近を感知すると、コンピュータが接近してくる物体の方向量を計算して、自動的に迎撃体を発射するものです。

 戦車がドローンや対戦車ミサイルなどに対して脆弱であることも、ウクライナ戦争では実証されてしまいましたが、にもかかわらずレオパルト2A8に引き合いが殺到している理由の一つは、イスラエルが実戦で有用性を実証したトロフィーを装備している点にあるのかもしれません。

【じつはそれ、あります!】ウクライナ戦の「勝ち組装備」を付けた陸自車両ほか(画像)

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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