練馬の「ブツ切り大通り」延伸へ 旧「としまえん」かすめる南北道路が事業化 超壮大「環7.5」計画の一部

東京都は2025年3月18日、練馬区で計画している「補助133号線(向山)」の道路建設事業について、同日に認可を取得し事業着手すると発表しました。

17年を経て北側も動き出す「ブツ切り大通り」延伸

 東京都は2025年3月18日、練馬区で計画している「補助133号線(向山)」の道路建設事業について、同日に認可を取得し事業着手すると発表しました。

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中村橋駅東側で開通済の補助133号線(乗りものニュース編集部撮影)。

 補助第133号線は環七通りと環八通りの中間に計画された南北道路で、世田谷区から板橋区に至る約16km。ただし現時点では一部しか開通していません。

 その開通済み箇所の一つが、西武池袋線の中村橋駅東側で目白通りと千川通りを結ぶ415mの区間です。現在は両端とも丁字で接続しており、プツリと途切れているような印象ですが、北側を目白通りから、旧としまえん(練馬城址公園)の西側をかすめて練馬春日町駅(都営大江戸線)付近まで延伸させる1.24kmが、今回の区間となります。

 中村橋駅東側の415m区間が開通したのは2008年のこと。ここと同様に、車道2車線、両側に歩道と自転車通行空間を備えた幅員16mの道路が建設されます。予定沿線は閑静な住宅街です。

 なお、中村橋の開通済み区間の千川通りから南側、新青梅街道までの区間は2017年に事業化済み。ここは中村橋と鷺ノ宮、阿佐ヶ谷をつなぐ中杉通りを一部バイパス、一部拡幅する形で整備します。

 中杉通りは鷺ノ宮駅の前後は狭い現道があるのみですが、杉並区内に入ると道幅が広がり、都市計画道路として整備された広い道がJR阿佐ヶ谷駅を越えて青梅街道(東京メトロ丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅前)まで続きます。

 さらに、東京都は青梅街道より南、五日市街道までの成田東工区についても、事業化に向けた準備を進めています。

 補助133号線は環七通り、環八通りに集中する交通を適切に分担する目的がありますが、現在は整備区間が局所的で、その役割を果たせていません。主要な幹線道路とつながっていくことで、少しずつ、その機能を高めていくかもしれません。

【超壮大!】「環7.5」事業化された区間&未完の区間(地図/画像)

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