愛知県で検証してます! 自衛隊向け「日の丸ドローン」飛行シーンの動画が公開 使い道は島しょ防衛か
2024年に開催された国際航空宇宙展でも展示されていました。
電動モーターとエンジンのハイブリッド仕様
陸上自衛隊は2025年3月21日、三菱重工が開発したドローン「SE-VTOL」を用いて自動飛行を検証したと発表。あわせて飛行する様子を動画で公開しました。

飛行試験は、愛知県にある三菱重工の大江工場などで行われたといいます。
このドローンは、すでに2024年4月に陸上自衛隊の公式Xなどで披露されており、同年10月に東京お台場で開催された「2024国際航空宇宙展」でも三菱重工のブースで展示されていました。
機体は全長3.6m、主翼幅4.7m、重量70kgで、ペイロード(積載量)は20kg。巡航速度は100km/hで、航続距離は1000kmというスペックです。
機体には下向きに離陸用の電動モーターが4基、そして機体後部に巡航用のエンジンが1基あり、それらでプロペラを回して飛ぶ構造で、垂直離着陸が可能です。
「2024国際航空宇宙展」では離島への物資輸送のほかに、物品の投下、さらには情報収集(ISRT)も想定した運用イラストが掲げられていました。また、海上を進む船からの発着も想定しているようで、ブースに設置された大型ディスプレイにはその様子も映し出されていました。
このたび陸上自衛隊がXなどで公開した動画には、低空でホバリングしながら物品を投下する様子が収められています。なお、説明によると同機は比較的小型の機体であり、島しょ部内に展開する部隊間での物資の輸送を想定しているとのこと。
陸上自衛隊では、今後も無人アセット防衛能力の強化に向けて必要な取り組みを進めていくと記しています。
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