陸上自衛隊も「宅配ドローン」導入へ! “見せてもらおうか、新型UAVの性能とやらを”

離島の防衛や災害救援で活用する模様。

島しょ部への物資輸送を想定

 陸上自衛隊は2025年3月18日、防衛力を抜本的に強化するために、無人アセット防衛能力整備の一環として、アメリカのElroy Air社が開発した中型UAV(ドローン)「Chaparral」の検証を予定していると発表しました。

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陸上自衛隊が運用する無人偵察機「スキャンイーグル」(画像:陸上自衛隊)。

「Chaparral」は、ガスタービンエンジンで発電し、バッテリーに蓄電、電気で12基あるモーター(離陸用8基、巡航用4基)を動かして飛ぶ中型の無人飛行機で、垂直離着陸が可能です。

 このようなハイブリッドシステムを採用することで、内蔵バッテリーに依存する電動ドローンよりも長大な航続距離や滞空時間を確保できるのがメリットです。また専用の充電設備を必要としないため、燃料があればどこでも運用可能という特徴も持っています。

 機体サイズは全長5.88m、翼幅8.01mで、ペイロード(積載量)は300ポンド(約136kg)。巡航速度は143ノット(約125km/h)で、航続距離は300マイル(約483km)というスペックです

 荷物は、機体下部に搭載する船形のカーゴポッドに収容する形を採っていますが、脱着式のため、様々なサイズやデザインのものが考案されています。

 すでに2023年11月12日に初飛行しており、アメリカ空軍や海兵隊で実証試験も行われています。

 なお、陸上自衛隊ではこのたびの「Chaparral」の検証は、島しょ間の物資輸送を想定していると説明しています。

【画像】これが陸自が検証予定の「宅配ドローン」です。

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