“大手防衛企業”いよいよ「F-35」の生産に参加! トルコの抜けた穴を埋める救世主

F-35の生産能力はさらに向上する?

2023年に結ばれた契約で新工場を建設

 ドイツの防衛企業であるラインメタルは2025年3月25日、ノルトライン=ヴェストファーレン州のヴェーツェ空港近くに建設したF-35「ライトニングII」戦闘機の胴体生産工場を、公式YouTubeで公開しました。

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ドイツ仕様F-35のイメージ(画像:ロッキード・マーチン)。

 この契約は、2023年にノースロップ・グラマンとの間で結んだ、少なくとも400機分のF-35「ライトニングII」の中央胴体を、同社の新しい工場で製造するというものです。

 F-35に関しては製造元のロッキード・マーチンのほか、同じくアメリカのノースロップ・グラマン、イギリスのBAEシステムズ、イタリアのレオナルドなどの欧米軍需企業がそれぞれパーツ製造を担当しています。

 中央胴体に関しては、元々トルコの企業が担当予定でしたが、トルコがロシア製地対空ミサイルシステム「S-400」を購入してしまった関係で、トルコは2019年、F-35戦闘機計画から排除されています。

 そのため、2022年12月にドイツが同機購入に動いたことをきっかけに、トルコが抜けた穴を埋めるため、ラインメタルが同機製造に参加した形となります。

 既に2025年1月頃にはアメリカから重量貨物輸送が到着し、特殊機械が現場に据え付けられているようです。職員の訓練も2024年7月から実施されており、2025年7月の稼働を目指すそうです。

【最初のボディカラーは緑!?】ノースロップ・グラマンのF-35製造工場(写真)

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