「大和」と一緒に戦った“九死に一生”極めし軍艦、その稀有な経歴って? 今も”実は守ってます!”
戦艦「大和」が沖縄特攻作戦を行い、坊ノ岬沖で沈没してから、今年で80年。この戦いに共に参加し、生き残った駆逐艦がありました。
「大和」と一緒に戦った駆逐艦「涼月」
戦艦「大和」が沖縄特攻作戦を行い、坊ノ岬沖で沈没してから、今年で80年。多くの艦艇が大和」と運命を共にしましたが、それでも奇跡的に生き残った艦がありました。その1隻が、駆逐艦「涼月」です。この「涼月」は、戦場で3度も艦首を吹き飛ばされ、沈没寸前まで大破しながらも帰還し、同型艦の中で最長寿艦となった奇跡の船でもあります。

日本海軍一等駆逐艦「涼月」は、「秋月」型駆逐艦の3番艦として1942年12月29日に竣工しました。全長は約134m、公試排水量は3470トン と、大きさとしては現在の海上自衛隊の護衛艦(FFM)もがみ型と同じくらいの大きさです。乗員は通常で263名、戦時増員時には倍の人数が乗船したといいます。1942年末に竣工した「涼月」は、翌年1月に第十戦隊第61駆逐隊に編入され、輸送作戦や護衛任務に従事していました。
同艦は同じく「大和」特攻に従った「雪風」とともに、幾多の敵の攻撃をしのいで終戦まで生き残った“幸運”な艦ではありますが、ほぼ無傷だった「雪風」とは違い、傷だらけになったエピソードばかりです。
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