命懸けの大作戦!「米軍初の日本空襲」参加パイロットが語った心情とは 今じゃ見られない“軍人ならでは”の顔も

太平洋戦争中の1942年4月18日に実施されたアメリカ軍爆撃機による日本本土の初空襲。それから75年後の2017年に行われたアメリカ空軍の記念式典を取材してみると、作戦に参加した当時の乗員の心情を垣間見ることができました。

戦果ではなく、乗員を称える式典

 2017年4月18日に行われた「ドーリットル空襲」記念式典には、作戦に参加した16機の乗員80名の遺族が出席し、当時存命だった最後の隊員、リチャード・コール氏(当時101歳、2019年逝去)も参列していました。また、アメリカ空軍の関係者も多数列席し、その中には空軍制服組のトップであるデービッド・ゴールドファイン空軍参謀総長(当時)の姿もありました。

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「ドーリットル空襲」参加隊員で最後の生き残りとなったリチャード・コール氏。1番機の副操縦士として、指揮官のドーリットル中佐と同じ機に搭乗(布留川 司撮影)。

 また、この年が75周年という節目であったことから、全米各地から飛行可能なB-25爆撃機11機が空軍博物館に集結。式典中にはこれらの機体が隊列飛行を行い、最後には現役のB-1B「ランサー」爆撃機2機がマッハ0.9の速度で上空を通過する圧巻のフライトも披露されています。

 このように、式典は非常に大規模なものでしたが、その趣旨は日本への攻撃を強調するものではなく、困難な任務を達成した80名の乗員の偉業を称えるものでした。

 式典に参加したゴールドファイン空軍参謀総長もスピーチで、「当時の彼らはとても若かった。それでも片道飛行の危険な任務に自ら志願し、困難を乗り越えて成し遂げた」と述べています。

 実際、この作戦は達成の難しい極めてハードルの高いものでした。当時、太平洋を往復して日本を攻撃できる爆撃機は存在しなかったため、比較的航続距離の長い陸上爆撃機を空母と組み合わせる方法が採られています。ただ、4発エンジンの大型機では空母から発艦することができないため、双発のB-25に白羽の矢が立ちました。とはいえ、艦載機と比べると大型なのは間違いなく、そのような機体が空母から発艦できたとしても、着艦は無理なため、攻撃後は中国の飛行場に着陸するという片道飛行でした。

 実際、参加した16機のうち15機が中国に向かったものの、残る1機はソ連に飛行し、すべての機体が墜落または不時着により失われています。また、乗員全員が生還したわけではなく、1名が戦死、2名が行方不明、8名が日本軍の捕虜となっており、そのうち3名が処刑、1名が獄中死しています。

【困難を乗り越えた!】空母からB-25陸上爆撃機が飛び立つ瞬間です(写真)

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