スカートの下のぞき込むようにパシャ! イベントの「カメラ小僧問題」邪魔者…と言い切れない場合も
クルマやバイクのイベントでマシンを彩るのがコンパニオンの女性たちです。ところが、そんな彼女たちを撮影するカメコの一部にマナー違反が見られ、問題になっています。この問題を解決する方法は果たしてあるのでしょうか。
「明文化されたガイドラインとゾーニング」が問題解決のカギ
それでは、このカメコ問題、どうすれば丸く収まるのでしょうか。筆者(山崎 龍:乗り物系ライター)は主催者による撮影ルールの明文化とゾーニングだと考えます。

現在、コンパニオンの撮影に関しては個人のマナーと主催者の判断に任せられており、曖昧なものになっています。例えば、問題行為の一例として「極端なローアングルでの撮影」を挙げましたが、その線引きは難しく、どこまでが健全な撮影でどこからがマナーに反した行為なのかは個々人の意識によって異なります。
全身写真の場合、下から見上げるような撮影を一律で禁止すると、実際よりも女性のスタイルが悪く写るため、撮影者からも被写体であるコンパニオンからも不満が出るでしょう。
そこでイベント主催者が「全身撮影の場合は女性から3m以上の距離を取る。カメラの位置は床から1m以上」などと細かなガイドラインを作り、NG行為を明らかにするべきと考えます。
次にゾーニングですが、例えばショーの終了後、別途入場料を徴収してコンパニオンの撮影を目的にした「フォトナイト」のようなイベントを開催するのはいかがでしょうか。
今回の「第52回東京モーターサイクルショー」を例にすると、一般公開の時間中はコンパニオンの撮影を原則禁止します。そして、18時の一般公開終了後に19時から2時間程度、未成年が入れない大人だけの時間帯を設けて撮影会を開催するのです。
併せて人気女性タレントなどの特別ゲストを招いたステージイベントなども開催し、独立したイベントとして運営すれば、撮影を目的にしたカメコはきっとそちらに流れることでしょう。
その場合、商品の説明員を置く必要がないので出展企業の負担は小さく、「フォトナイト」で得られる収益の中から場内警備を担う警備員を雇えばトラブルの心配も低減できます。
このように、モーターファンとカメコの住み分けを図ることにより、それぞれが楽しめる環境が生まれます。これで、ある程度問題は解消すると思うのですが、いかがでしょうか。
Writer: 山崎 龍(乗り物系ライター)
「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に
コメント