「伊丹空港~大阪市街は鉄道一択や!」←当てはまらない!? その他にある“良コスパ”な移動手段とは
「鉄道はハードだけど安い、バスは楽だけど高い」――。東京近郊に住む人はそのような印象を受けますが、その法則が当てはまらない場所があります。それが伊丹空港です。
でも「1区間に200円も払えない」そんな時の裏技とは?
大阪モノレールから阪急、そして大阪メトロへと乗り継いでなんば駅に向かう場合の運賃は680円で、その差はわずか50円。乗り換えを含む所要時間はスムーズに連絡した場合でも約40分、状況によっては50分以上かかることを考えると、伊丹空港からなんばエリアへの移動は、リムジンバスに軍配が上がることは明らかでしょう。

このように、羽田空港に比べリムジンバスのメリットが際立つ伊丹空港ですが、「それでも鉄道を使いたい」という人のために、ひとつ裏技をご紹介しましょう。それは伊丹空港から蛍池駅まで「歩く」という手段です。
伊丹空港から蛍池駅までの直線距離は、実は500mほどしかありません。この間を歩く場合、空港の駐車場および外周道路をショートカットできる歩道がないため、いったん北側を大回りする必要がありますが、それでも蛍池駅までは15分ほどです。
大阪モノレールの日中の運行間隔が12分に1本であることを考えれば、タイミングによってはモノレール利用とほぼ変わらない時間に蛍池駅に到達できて、その間の運賃200円を節約できます。その場合、阪急の大阪梅田駅までの交通費は、わずか240円です。
もちろん、大きな荷物を持っての移動は論外ですが、バックパックひとつなどの身軽な旅行で、かつお天気に恵まれているときは、試してみてはいかがでしょうか。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。
伊丹空港の門限が撤廃され、国際線が復活されたら普通鉄道で大阪市内を結ぶ路線の建設機運が高まるんだけどね。