「スーパーカブ」直せない国でも大丈夫! テロリストも国連機関も“お墨付き”与えた知られざるホンダの傑作バイクとは?
日本では知名度が低いものの海外では長年生産が続くロングヒットのホンダ製オートバイがあります。「CG125」という名のこのオートバイ、耐久性、メンテナンス性、経済性に優れているため、意外な組織からも支持を集めています。
イスラム過激派も太鼓判「神が遣わしたオートバイだ」
高い耐久性と信頼性、そして優れた経済性を持つ「CG125」は意外なユーザーからラブコールが届いています。それは、中東のアフガニスタンで内戦をしていたイスラム過激派「タリバン」の兵士たちです。

2013年12月に刊行されたタリバン機関誌『アザン』に「司令官ムハンマド・ビン・ファルーク」と名乗る人物が寄稿した記事によると、「ホンダ『CG125』は、我々にとっての軍馬であり戦友だ。わずか700ドル(1ドル110円換算で7万7000円)で購入できるこのバイクは、ライダー以外に戦士をもう1人乗せられ、作戦に使用する武器や弾薬なども充分に運べる。『CG125』はアッラーとホンダが我らムジャヒディン(聖戦士)に遣わした最高のオートバイである」と絶賛しています。
事実、アフガニスタンでは1979年の旧ソ連による軍事侵攻以来、「CG125」はジハード(聖戦)戦士たちの相棒としてカラシニコフ小銃(AK-47ライフル)とともに半世紀近くに渡って使用されています。それは2021年のタリバン暫定政府の発足後も変わっておらず、ロシア製や中国製、米軍から奪った装備とともに使い続けています。その一方、タリバン政府に敵対する反政府組織も同車を運用しています。
ホンダにとって彼らは歓迎されざるユーザーなのかもしれませんが、戦場のような過酷な状況でもへこたれない「CG125」の耐久性と性能はホンモノです。ましてや平和で交通インフラの整った日本の交通環境なら、定期的なメンテナンスをするだけでトラブルなく末長く使えることでしょう。
安価で実用的なアシ代わりのバイクを考えている人は、1度「CG125」を検討しても良いかもしれません。
Writer: 山崎 龍(乗り物系ライター)
「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に
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