うぉぉぉ西武の「赤電」健在! 黄色の食パン顔も超懐かしい! 「え、もうすぐ全部いなくなるの!?」

旅客用車両が西武鉄道の中古だらけという「西武王国」の地方私鉄があります。ただし、その一つはまもなく激変する見込み。西武王国“最後のとき”を見てきました。

乗り換え電車も「マジかよ!」

 101系は動き出すと、「グオー」と目いっぱい力走していることを訴えかけるように大きなモーター音が響きました。耳を澄まして西武で乗車した時を振り返っていると、運転士は車内放送で「西藤原方面へは次の保々でホーム反対側の電車にお乗り換えください」と案内しました。

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近鉄富田駅の3番線に停車中の三岐鉄道三岐線101系103編成(大塚圭一郎撮影)

 止まっていたのは、西武がかつて採用していた赤色とトニーベージュのツートンカラーの「赤電」塗装の電車でした。正面が2枚窓になった1966年製の元西武701系で、三岐鉄道では801系803編成です。西武で401系の“相方”だった701系も登場し、しかも筆者の幼少期には西武で健在だった赤電塗装をまとっているのにわくわくしました。

 運転士は利用者が乗り換えのため電車を移動する手間を「すみません」とわびていましたが、アーモンドグリコのように「一粒で二度おいしい」、いや「一粒で三度おいしい」乗り換えならば大歓迎です。

「あの私鉄」に似ている納得の理由

 三岐線の乗車中に貨物列車とすれ違い、沿線風景を見て「あの私鉄に似ている」と思いました。西武鉄道との連絡線があり、西武から一部の電車が乗り入れる埼玉県の私鉄、秩父鉄道です。それには納得の理由がありました。

 秩父鉄道の沿線にある武甲山(標高1304m)は石灰石の採掘面がむき出しになっていますが、同じように三岐鉄道三岐線沿線にも石灰石の採掘面がむき出しになった藤原岳(標高1144m)があります。

 石灰石はセメントの原料として使われており、秩父鉄道と三岐線の沿線地域には太平洋セメントの工場があります。秩父鉄道の貨物列車は武甲山の鉱山の一つである三輪鉱山からの石灰石などを太平洋セメント熊谷工場に運びます。

 一方、三岐鉄道はJR貨物と連携して貨物列車を運行し、太平洋セメント藤原工場で生産したセメントを四日市港へ運び出しています。JR東海の関西本線も乗り入れる富田駅では、セメント運搬用貨車をけん引してきた三岐鉄道の電気機関車ED45形から、JR貨物の電気式ディーゼル機関車DF200形「エコパワーレッドベア」へ付け替える作業が見られます。

 三岐線の起点はJR関西本線が通る富田駅で、近鉄富田駅へ向かう際には途中の三岐朝明(さんぎあさけ)信号場で分岐する「近鉄連絡線」を通ります。ただ、富田駅に発着するのは貨物列車のみで、旅客列車の起点は近鉄富田駅です。

【え、もうこんなに…】これが「西武王国に終わりを告げる」新型電車です(写真)

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