JR最南端の「たまたま空港アクセス鉄道」は本当に使えるのか? 下りてビックリ“超レトロ駅” 夜間の徒歩移動は“ヤバイっ!”
空港と結ぶアクセス鉄道が、本来想定していなかったローカル線だという場合があります。JR最南端の“空港アクセス鉄道”の最寄り駅の1つから空港へ歩いて向かうと、想定以上のハードな道のりが待ち受けていました。
空港の5km圏内に3駅も! しかし「たまたま空港アクセス鉄道」?
米子空港(鳥取県)の最寄り駅がJR西日本境線の米子空港駅(旧名・大篠津駅)だったり、山口宇部空港の場合はJR西日本宇部線の草江駅だったりと、空港の近くをローカル線が通っていることがあります。筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)がJR最南端の隠れた“空港アクセス鉄道”の最寄り駅の1つから歩いてみると、まるでハイキングのような起伏の激しい道のりでした。夜間には絶対にオススメしません。

この“空港アクセス鉄道”とは、JR九州の肥薩線です。2020年7月の豪雨で大きな被害を受けた八代(熊本県)~吉松(鹿児島県)間の86.8kmは運休していますが、残る吉松~隼人間37.4kmは、国鉄時代に製造されたディーゼル車両キハ40などを使った普通列車が走っています。
肥薩線には鹿児島空港の5km圏内に嘉例川(かれいがわ)、中福良、表木山と3つも駅があります(いずれも霧島市)。うち、鹿児島空港行きの路線バスが唯一ある実質的な「最寄り駅」が嘉例川です。普通列車の吉松方面が1日に12本、隼人行きが11本しか止まらないローカル線の小さな駅ですが、地元の“名所”でもあります。
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